Jリーグは無観客をいかに盛り上げたか? 情熱と工夫で結ばれた絆を再確認
浦和が施したコレオグラフィーは圧巻だった 【写真は共同】
しかしながら、安全を鑑みて当初はリモートマッチ(無観客試合)での開催。各クラブには、がらんとしたスタジアムで行われる試合をどうやって盛り上げていくか、という命題が降りかかった。そこで実際に、各ホームスタジアムでどういった施策が用いられたのか、情熱と工夫を凝らした取り組みをジャンルごとに振り返ってみたい。
魂は「STAND BY」、そこにいる
「砂段(さだん)ティーノ(鳥栖)」「トリボード(大分)」「湘南の暴れんボール」「アルボールくん(新潟)」「ギランボール(北九州)」など、ユニークなネーミングで実施され、もちろん始祖である大宮も「WIN☆WIN大作戦」と銘打ってパネルサポーターを募集した。
一見して荒唐無稽な段ボールサポーターだが、リモート観戦を余儀なくされる状況で「自分の分身をスタジアムに送り込める」ことが最大の利点だろう。自身は画面の向こうにいるが、魂は「STAND BY」、そこにいるのだ。
また変わり種として、人型ではなくマスコットのぬいぐるみに応援メッセージを添える、おけを並べるといったクラブもあった。