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Jリーグは無観客をいかに盛り上げたか?
情熱と工夫で結ばれた絆を再確認
浦和が施したコレオグラフィーは圧巻だった
浦和が施したコレオグラフィーは圧巻だった【写真は共同】

 日常に、Jリーグが戻ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大による長い長い中断期間を経て、6月27日にはJ2リーグが再開し、J3リーグが開幕。トップリーグであるJ1リーグも7月4日に再開した。


 しかしながら、安全を鑑みて当初はリモートマッチ(無観客試合)での開催。各クラブには、がらんとしたスタジアムで行われる試合をどうやって盛り上げていくか、という命題が降りかかった。そこで実際に、各ホームスタジアムでどういった施策が用いられたのか、情熱と工夫を凝らした取り組みをジャンルごとに振り返ってみたい。

魂は「STAND BY」、そこにいる

 試合を中継をすれば、嫌でもスタンドが映る。どうやっても「無観客」の寂しさが突き付けられる。そこでまず取られた策が「人がいるかのように見せる」ことだ。一足先に開幕した海外リーグでもこの手法が用いられ、ラ・リーガでは中継映像にCGの観衆を重ねる「バーチャル観客」が話題となった。

 さらには顔写真を印刷してスタンドに設置する「段ボールサポーター」も複数クラブで導入される。

 ただ、このまるで三国志演義のような「偽兵の計」、コアなファンには周知の事実だが日本発祥である。

 海外のニュースにもなったこの計略は、各クラブの(一部の)サポーターに受け継がれ、「#Jリーグ水増し部」としてアンダーグラウンドで活動が続けられていたが、まさかのオフィシャル企画として日の目を見ることになった。


「砂段(さだん)ティーノ(鳥栖)」「トリボード(大分)」「湘南の暴れんボール」「アルボールくん(新潟)」「ギランボール(北九州)」など、ユニークなネーミングで実施され、もちろん始祖である大宮も「WIN☆WIN大作戦」と銘打ってパネルサポーターを募集した。

 ちなみに材質は段ボールではなく両面防水の「発泡パネル」となっており、雨天にも複数試合の利用にも耐える仕様。人類の技術の進歩を感じさせた。


 一見して荒唐無稽な段ボールサポーターだが、リモート観戦を余儀なくされる状況で「自分の分身をスタジアムに送り込める」ことが最大の利点だろう。自身は画面の向こうにいるが、魂は「STAND BY」、そこにいるのだ。


 また変わり種として、人型ではなくマスコットのぬいぐるみに応援メッセージを添える、おけを並べるといったクラブもあった。

エルゴラッソ

サッカー新聞エル・ゴラッソ。通称エルゴラ。国内外の最新サッカーニュースを日本代表の番記者、J1・J2全40クラブの番記者、海外在住記者が、独自の現地取材をもとに、いち早くお届けします。首都圏の駅売店およびコンビニエンスストア・関西地域の主要駅売店にて発売中。

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