柿谷曜一朗と高杉亮太の駆け引き “あのゴール”の瞬間、何があったのか?
後編
ペナルティーエリアに入ったところで、柿谷(写真右)はボールを1回転がし、高杉(写真左)の反応を見て次の動作に入った 【(C)J.LEAGUE】
相手の反応を見るための動き
柿谷がボールを転がしたとき、高杉のバランスはまだ崩れていないが、足は止まっている。ファーのコースを消しているのだ。ここで柿谷が縦に抜け出していたら、高杉はおそらく読みどおり体を寄せに行くことができたに違いない。しかし柿谷にとって、このボールタッチは様子見にすぎなかった。「最初のボールを転がす動きに対して、高杉さんが一瞬止まったのが見えたんだと思います。シュートを警戒していなければ止まらないはずなので」柿谷にとっては次のプレーが本番だった。
「ファーを消してから縦で勝負する」という高杉のプランは、ファーサイドへのキックをブロックしていることが大前提になる。その意味では、柿谷のわずかなモーションでファーサイドを意識した反応は間違っていない。実際、高杉は自分の動きに合わせて、GK徳重がニアサイドにポジションを寄せていることもわかっていた。「ゴールのファーサイドが空いていることは気にしていた」と高杉も認めている。
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