約7カ月ぶりのツアー出場 日本を元気にする渋野日向子の魅力とは?
一昨年の「アース・モンダミンカップ」初日、ホールインワンを達成した渋野日向子 【Getty Images】
コロナ禍の影響で4カ月近く遅れて開幕となる日本女子ツアー。渋野は今季出場を予定していた米国女子ツアー2試合も中止となったため、海外ツアーも合わせてトーナメントの出場は昨年の日本女子ツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」以来。約7カ月ぶりにツアー会場に姿を現す。
攻めるゴルフと精神的な強さが渋野の魅力
こんな表情を見せることもある渋野。しかし切り替えが早いことが強さの秘訣だ 【Getty Images】
さらにボギーかそれより悪いスコアで上がったホールの直後のホールで、バーディかそれよりいいスコアをマークする確率であるバウンスバック率も1位。メンタルのタフさも兼ね備えている。
また、決勝ラウンドの平均スコアは2位。昨年の国内4勝はすべて決勝ラウンドで逆転しての優勝だったが、プレッシャーがかかる週末にスコアを大きく伸ばせるのも渋野ならではの持ち味。勝負どころで大事なパットを沈め満面の笑顔を見せるシーンをよくみるが、データでも裏づけられていた。
インスタでは明るい渋野を公開
世界のゴルフファンを魅了する『スマイルシンデレラ』 【Getty Images】
5月3日に「#だいぶ前に #1イニングだけ投げました」とハッシュタグが書かれた動画を投稿。ソフトボールでピッチャーをやっている映像の再生数は51.9万回を記録し、注目度の高さを物語っている。
TV番組でも元気な姿を見せてくれた。生出演した3月中旬の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント特別編」では、上田桃子の「大きくなった?」というツッコミに対して、「ぷくぷく太りました!」と返すなど笑顔を振りまいた。
この体重増加は、計算されたものだった。開幕前週の15日(月)に開催されたオンライン記者会見では、「トレーニングで体重が3〜4キロ増えた」と体が大きくなった理由を披露。ファンに見てもらいたい点として、ドライバーの飛距離をあげており、さらにパワーアップしたプレーにも期待だ。
全英女子OP出場を決めた記念すべき大会
昨年の「アース・モンダミンカップ」で4位に入り、全英女子オープンの出場権を手にした 【Getty Images】
渋野の昨シーズンの優勝スコアを見ると、「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」と「資生堂アネッサレディスオープン」が12アンダー、「デサントレディース東海クラシック」が13アンダー、「大王製紙エリエールレディスオープン」が19アンダーと好スコアが多い。「アース・モンダミンカップ」も例年好スコアが出ており、伸ばし合いの試合が強い渋野にとっては好相性な大会だ。
昨年、全英女子オープン出場という大きな飛躍へのきっかけをつくってくれた大会で、今年はどんなプレーを見せてくれるのか? 今年の目標を「悔いのない1年にしたい」と話した渋野にとって重要な今季初戦がまもなく開幕する。
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