連載:“絶好調”中畑清が今年のプロ野球を語り尽くす!

OB会長・中畑清が今季の巨人を占う 「リーグ連覇は揺るがない」理由は?

前田恵
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中畑氏が「大好き!」と話す、巨人の若き4番・岡本和真 【写真は共同】

 6月19日にようやく2020シーズンのプロ野球が開幕します。待ちに待った開幕直前のタイミングで、「絶好調!」でおなじみの中畑清さんに今シーズンのプロ野球について思うままに語り尽くしてもらいました。第3弾は古巣をこよなく愛するOB会長として、読売ジャイアンツの今シーズンを占ってもらいました!

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若き4番・岡本和真のことが大好き!

新型コロナの影響があろうとも巨人の優勝予想は揺るがないと話す中畑清氏。その理由とは? 【写真提供:ドリーム24】

――前回は横浜DeNAを高く評価した中畑さんですが、春先の順位予想では、巨人1位、DeNAを2位にしていらっしゃいましたね。順位予想は今も変わりませんか?

 今も同じですよ。2位は2位。1位はやはり、巨人の連覇という形になるでしょうね。攻撃力は間違いなく、セ・リーグで一番だと思います。

――まさに超攻撃型打線ですよね。

 なんといっても、岡本(和真)の成長が大きいね。24歳の選手に4番を任せきれるというのがね。1年間戦い抜いてくれる体の強さがあって、そのうえ気持ちの強さも持っているんだ。だから、あれだけ数字を残せているわけ。あの若さでジャイアンツの4番として数字を残せる選手は、もう出てこないかもしれない。まあ、大した選手ですよ。

――ジャイアンツの主力というだけでもプレッシャーがありそうなのに、4番を打っているわけですからね。

 また、あのちょっとすっとぼけたところが、いいんだろうね。あの性格だよ。いつも小さな笑いを取ろうとするから、逆にドーンッと大きな笑いを取れる。あれが可愛いんだよ。なんともチャーミング(笑)。あの身体とのギャップもまた、いいでしょう(笑)。

――愛される4番ですね。

 彼がチームを変えてきているんじゃないの?今までジャイアンツの4番になかったスタイルのバッター。性格と、想定以上の結果を見たら、無条件にそう言えるでしょう。俺、岡本君好きだわ(笑)。いつまでもあのままのキャラクターであってほしいね。彼を中心に打線の軸がしっかりしている巨人は、今年も間違いなく突っ走るだろうな。
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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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