西武・森、熱男に「強気の内角攻め」宣言 パ代表選手がオンライン座談会で火花

ベースボール・タイムズ

則本「先発も中継ぎも投手陣の層が厚くなった」

楽天・則本「今年先発に転向した松井裕樹がどれだけやってくれるかが(チームとして)すごく鍵になるんじゃないかなと思います」 【写真は共同】

 イベントは後半戦に突入し、それぞれの開幕カードに沿ってトークを展開した。

 西武対日本ハム戦(メットライフ)に向けては、「(チームの)状態はすごく上がってきている。いつ開幕してもいい」と森。打線ではメジャーに移籍した秋山翔吾の穴埋めが大きな課題となるが、「新しくスパンジー(スパンジェンバーグ)が入ってきてむちゃくちゃ打っている。(秋山の穴は)スパンジーに埋めてもらいたい」と指名。投手陣では「今井(達也)の状態がすごくいい。シーズンを通して今のピッチングができれば勝てる」と高卒4年目のドラフト1位右腕の活躍に期待を寄せた。

 対する中島も「(チームは)いい仕上がりだと思います。特に打線にホームランが出ている」と自信の表情。練習試合で好調な中田翔について「本人はあんまり(調子は)良くないって言っている。良くなった時は怖いですよ」と笑み。投手陣では「今年はマルティネスが怪我から戻ってきて1年間やってくれると思う。ピッチャーだけでなく、守備でもしっかり守れるようにしたい」と打倒・西武へ闘志を燃やした。

 続いて話題は、オリックス対楽天戦(京セラドーム大阪)へ。若月は「投手陣がいい。打線も活発」とチーム状態に自信を見せ、注目の大物助っ人、アダム・ジョーンズについては「打席に入ったオーラには素晴らしいものがある」と感服の言葉。また、山岡泰輔、山本由伸のダブルエース以外に期待すべき投手として、ルーキーの村西良太の名前を挙げ、「サイドスローで(球速)150キロを超えてくる。ローテーションにも入ると思いますし、面白いピッチャーだと思います」と期待。その上で、自ら「若いピッチャーが多いので引っ張って行けたらと思います」と抱負を述べた。

 それに対し、2年ぶり6度目の開幕投手が内定している楽天・則本は、自らの働きと同時に「やっぱり今年先発に転向した松井裕樹がどれだけやってくれるかがすごく鍵になるんじゃないかなと思います」と指摘。「それ以外にも、涌井(秀章)さんや牧田(和久)さんが加入して、先発も中継ぎも投手陣の層が厚くなった。楽しみにしています」と胸を張った。

 最後のカードは、ソフトバンク対ロッテ戦(PayPayドーム)。「2年間リーグ優勝できていないので、みんな今年は優勝したいという強い気持ちでやっている」と話した松田は、チーム状態に関しても「柳田(悠岐)選手が絶好調で、ホント、すごいバッティングをしている。バレンティン選手もいつも全力疾走して、練習もメッチャする。パ・リーグでも50本、60本近くホームランを打つんじゃないかなと思います」と自軍の強力打線に自信満々。自らの役割については「クリーンアップの後にこっそり打つ。8番が自分にとって一番いい打順」と話しながら、「120試合に減っても30本塁打の目標を下げることはない。8番で30熱男!」と宣言した。

 その宣言に対し、ロッテの益田も「新加入選手がたくさんいる。福田さん、美馬さん、ハーマン、ジャクソンとすごい層が厚くなった」とチーム力アップに手応えを見せ、昨季のソフトバンク戦で17勝8敗と大きく勝ち越した理由について「熱男の回数が少なかったからかなと思います」と語り、「松田選手を抑えることが間違いなくポイントになる」と宣戦布告した。

「野球で元気と勇気を与えられるように」

 早くも火花が散る中、視聴者に対してリアルタイムで開幕カードの「応援投票」を実施し、即座に集計。その結果、カード別に「西武(51%)vs.日本ハム(49%)」、「オリックス(62%)vs.楽天(38%)」、「ソフトバンク(47%)vs.ロッテ(53%)」となった。

 コロナ禍の中、異例のシーズン開幕戦となる2020年のプロ野球。中島が「この大変な状況ですけど、野球をしてみなさんを元気付けられればいいかなと思います。全力プレーで頑張っていきます」と宣言すると、則本は「なかなかファンのみなさんの前で試合が出来ない状況ですけど、画面越しからでも『プロ野球選手ってすごいだろ』というのも見せられるようにやっていきたいと思います」と呼応する。

 森も「開幕は無観客で、選手も寂しい部分はありますけど、それでも一生懸命やるので画面越しにしっかり応援よろしくお願いします」とメッセージ。益田が「今できる最高のパフォーマンスをして、野球で元気と勇気を与えられるように頑張りたいと思います」、若月は「最初は無観客ということですけど、お客さんが来られる日まで、いい順位でいれるように頑張ります」と語った。

 最後は松田が「プロ野球選手として、本当に真剣な勝負をお見せする場がやって来ますので、とにかくのファンのみなさまに、テレビ越しですけど、注目して、応援していただけたら嬉しく思います!」と締めた。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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