戸田和幸が選ぶマイベスト・ユベントス 支える選手と、彼らが輝かせる特別な才能
自身が見てきた90年代以降の選手だけでなく、80年代の黄金期を支えたプラティニやシレアといったレジェンドにも目を向けるなど、戸田氏の造詣の深さはさすがだ 【YOJI-GEN】
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アッレーグリの時代も好きだが…
ジダンがグングン来ている頃で、とにかくすごかったですね。中盤には他にデシャンやダービッツがいたり、前線にはデル・ピエロとインザーギがいて。後ろ(最終ライン)はフェラーラとモンテーロが中心で、ゴールキーパーはペルッツィでした。
ペルッツィは好きなキーパーでしたね。サイズはないんだけど、動きが速くて、勇気がある。貢献度も高かったですし。ごついけど俊敏で、とにかく恐れ知らずのキーパーでした。
ずっとユーベを見てきましたし、アッレーグリ(2014-15〜18-19シーズンの監督)の時代のユーベも好きです。でも自分のなかで一番インパクトが強かったのは、やっぱり90年代終わり頃のチームですね。前線ではボクシッチ(1996-97シーズンに在籍)が途中から出てきたり、後ろにはトリチェッリみたいな選手もいて。
トリチェッリを最初に見た時には「なんだ、この選手は」と思いました。無骨すぎて。それでもフィジカルが強くて、敵をなぎ倒して前に突き進んでいく姿が僕にはかっこよく見えました。
あの頃のユーベには、トリチェッリみたいに汗をかいて一所懸命働く選手が多かったように思います。ディ・リービオなんかもそうですし。その人たちの支えによって輝く特別な才能があって。時代的にも攻守分業で、決める選手がいて、それを支える選手がいて。そういった意味では、特長がはっきりした選手が多かったですね。
当時、日本で観られるヨーロッパのサッカーといえばセリエAでしたから、ユーベに限らず試合をよく見てました。ミランもよく見ましたし。リーグ自体のレベルが高く、今のプレミアリーグみたいな感じで。
その中でもユーベは強かったです。ジダン以外にも世界最高と言われるような選手がいくつかのポジションにいましたし。ダービッツですとか。ダービッツのプレーは僕のなかで強烈な印象として残っています。
イタリアには97年に行って、その後2000年にもう一度行きました。ジダンの全盛期で、ユーベにくっついて試合を見て、練習に参加させてもらったこともあります。フェラーラやザンブロッタなんとかと一緒に練習をしました。それだけに、このチームには思い入れもありますね。
マイベストシーズンは1997-98。リッピ監督の下、3年連続で勝ち上がったCL決勝ではレアル・マドリーに惜しくも敗れたが、セリエAでは見事2連覇を果たした 【Getty Images】
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