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映画『レスラー』でLiLiCoが訴えたいこと
命をかけて、何のために彼らは戦うのか?

命をかけて戦うレスラーの本質を知ってほしい

プロレスラーは何のために命をかけて戦うのか。この映画を観るとその答えがわかるかもしれない
プロレスラーは何のために命をかけて戦うのか。この映画を観るとその答えがわかるかもしれない【(C)2008 OFF THE TOP ROPE INC. AND WILD BUNCH.】

 私が3年前に小田井涼平(純烈)と結婚したとき、いろいろと言われましたが、そのほとんどは仕方がないなと思って受け止めていました。ただひとつだけ私が残念だなと思ったのは「プロレスラーなんかと結婚して」という書き込みです。その人の襟首をつかんで『いっぺんプロレスの試合を観に来いよ』と言いたくなりました。


 プロレスデビューを果たして間もない頃、北斗晶さんとトークショーをしたことがあるんです。北斗さんが仰ったのは『プロレスラーと結婚するなよ』ということ。それはなぜかと尋ねると『(夫である佐々木)健介の試合がある日は生きて帰ってくるのか、帰ってこないのかが心配で仕方がないのよ』と。本当に命がけで仕事をしているのがプロレスラーだと思うんですよ。その魅力的なプロレスラーを下に見ているところが嫌だったんです。


 高山(善廣)さんも試合中にケガをされて(頸髄損傷および変形性頚椎症、2017年)、体が思うように動かない。あれが起こり得る。ちょっと落ちどころが悪かっただけで身体的に重大な事故が起こるんです。


 その危険と隣り合わせの状況で、みんなが貧しい思いをして、狭いバスで移動して、自分たちでリングを組み立てている。それは一般にはあまり知られていないことだと思うんです。


 そういう世界に生きるレスラーは優しい人々ですよね。私がプロレスでデビューしたばかりの頃、パーティーに出席したら、どのレスラーも性別やキャリアに関係なく「頑張れよ」と声をかけてくれましたし、ベルトを触らせてくれましたし。リングに入れば命がけで、いろいろなキャラクターを表現しますけど、気遣いがすごい。

プロレスというスポーツの核心に迫りながら、父と娘との愛を描いた感動ストーリーだ
プロレスというスポーツの核心に迫りながら、父と娘との愛を描いた感動ストーリーだ【写真提供:日活】

『レスラー』は、『ファイティング・ファミリー』と同じプロレスの映画であるけど、全然違う。そのふたつの気持ちを合わせて観ていただきたいと思います。


 2本とも、トゥーマッチすぎないのがいいですね、どちらもプロレスだけでなく人間ドラマですから。根底には、何かのため、誰かのために頑張る姿勢がある。


 プロレスラーは憧れるに足る職業であるということを伝えたいですね。


(企画構成:株式会社スリーライト)

LiLiCo(映画コメンテーター/タレント)

【写真提供:プランチャイム】

1970年11月16日生まれ。スウェーデンストックホルム市出身。18歳で来日し、1989年に芸能界デビュー。2001年からTBS系『王様のブランチ』に映画コメンテーターとしてレギュラー出演中。その他、フジテレビ系「ノンストップ!」、J-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」ほか出演番組も多数、イベント、声優・ナレーション、女優などマルチに活躍。2015年8月にはプロレスデビューを果たし、DDTプロレスリングでのタイトル歴はアイアンマンヘビーメタル級、DDT EXTREAM級。

後藤勝

サッカーを中心に取材執筆を継続するフリーライター。FC東京を対象とするWeb/メールマガジン「トーキョーワッショイ!プレミアム」(http://www.targma.jp/wasshoi/)を随時更新。著書に小説『エンダーズ・デッドリードライヴ 東京蹴球旅団2029』(カンゼン刊 http://www.kanzen.jp/book/b181705.html)がある。【Twitter】@TokyoWasshoi

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