連載:岡田メソッドの神髄

「目標は少々高すぎてもいい」 私が南アW杯ベスト4を掲げた理由

岡田武史
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第10回

2010年南アフリカW杯に臨む際、「ベスト4」を掲げた岡田氏。高い目標を選手に語り掛け、チームが徐々に変わっていくのを実感したという 【写真:ロイター/アフロ】

目標設定

 目標は高すぎず低すぎず、ギリギリ手が届くか届かないかぐらいがいいとよく言われています。その通りですが、私は少々高すぎてもいいと思っています。大切なのは、目標を立てることではなく、それを経過目標に落とし込んでいくことです。

 たとえば、「リーグ戦優勝」という目標を掲げたら、それをどうやって達成するのか? 歴代の優勝チームの勝ち点を見れば、だいたい優勝ラインというものが見えてきます。その勝ち点を取るためには、どうすればいいか?

 対戦相手をAランク、Bランク、Cランクに分けて、トータルの勝ち点が優勝ラインに達するように、それぞれのランクのチームに対する勝率を決めます。たとえば、次のような具合です。
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著者プロフィール

株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長。1956年大阪府生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、古河電気工業サッカー部(現ジェフユナイテッド市原・千葉)に入団し、日本代表に選出。引退後は、日本代表監督(二度のW杯出場)、コンサドーレ札幌監督(J2優勝)、横浜F・マリノス監督(J1二連覇)、中国スーパーリーグの杭州緑城監督を歴任。2014年にFC今治オーナー就任。AFC(アジアサッカー連盟)最優秀監督、Jリーグ最優秀監督、日本サッカー殿堂入りなど受賞歴多数。

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