連載:岡田メソッドの神髄

サッカーの前に考えるべきこと フィロソフィーはチームが立ち返る場所

岡田武史
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第9回

チームが立ち返る大切な場所である「フィロソフィー」。繰り返しミーティングで説き、選手に刷り込んでいく 【Getty Images】

DoYourBest!

チームが勝つために、全力を尽くそう!

 日本人は、勝つことへの執着心が弱いと言われています。和を尊び、争いを好まないとも言われていて、それ自体は素晴らしいことです。しかし、勝ち負けのあるスポーツにおいては、勝つために全力を尽くさなければならない。それは子どもでも同じです。その結果、負けても、まったく問題ありません。

 勝つために全力を尽くすからこそ、負けても得るものはありますが、最初から負けてもいいと思っていたら、勝っても負けても得るものはありません。

「自分たちのサッカーを」とよく言われます。私も、この「自分たちのサッカー」の元となるポリシーや哲学は大切だと思っています。ただし、それを勝負の言い訳にしてはいけません。

 哲学やポリシーは、勝つことと相反することではなく、当然、両方を追わなければならないのです。
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著者プロフィール

株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長。1956年大阪府生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、古河電気工業サッカー部(現ジェフユナイテッド市原・千葉)に入団し、日本代表に選出。引退後は、日本代表監督(二度のW杯出場)、コンサドーレ札幌監督(J2優勝)、横浜F・マリノス監督(J1二連覇)、中国スーパーリーグの杭州緑城監督を歴任。2014年にFC今治オーナー就任。AFC(アジアサッカー連盟)最優秀監督、Jリーグ最優秀監督、日本サッカー殿堂入りなど受賞歴多数。

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