異例の無観客場所、力士はどう感じた? 「稽古場と一緒」「何のために戦って…」
3月場所は22日に全日程が終了した 【写真は共同】
海外に目を向けても米国のMLBやNBAをはじめ、各種スポーツの公式戦や大会の中断や中止が相次いでいる。新型コロナウィルスの感染が世界的規模で猛威を振るう情勢の中、大相撲も中止とする選択も十分に考えられたはずだが、相撲協会はあえてリスクを承知の上で無観客での本場所開催を3月1日に決断した。
相撲協会は開催のために高いハードルを設けた
今場所は鉄柵で仕切られたミックスゾーンが設けられた 【写真は共同】
通常の場所であれば、報道陣は支度部屋内で力士の談話を取ることができるが、今場所は立ち入り禁止。その代わり、支度部屋入口の手前に鉄柵で仕切られたミックスゾーンが設けられたが力士と取材陣との間は2メートルの間隔があり、記者は全員マスク着用が義務づけられているため、力士とはやや声を張り上げてのやりとりとなる。
報道陣も入館時は検温を行い、37度5分以下であれば検温済証が渡され、取材が許可されるが土俵のあるフロアは立ち入り禁止。記者席は階上のスタンド席に限られ、前後は1列おき、隣は2席おいて座らなければならないという徹底ぶりだ。