野球界の最先端・ドライブラインへ潜入 根底を成す2つのプログラムとは?
ロッテの5選手がドライブラインに参加
(左から)二木、成田、バウアー、小島、種市、中村稔。ロッテの若手5選手がドライブラインで最先端のトレーニングに触れた 【丹羽政善】
時差ボケで、前日は眠れなかったという選手もいる中、まず彼らが行ったのが「アセスメント」だった。まずは順番に、重いボールを使った一連のウォームアップの指導を受ける。
重いボールで練習をすることで球速が上がるという短絡的な考え、また、自己流で練習して故障を招く例もあり、その目的や付随するトレーニングに関しても、トレーナーが1対1で実践しながら教えていた。
その後、キャッチボールで肩を温めてから、いよいよモーションキャプチャー。全身に48個のマーカーを取り付け、10のセンサーで体の動きを追う。バイオメカニストがデータの計測を担当し、分析にかけた後、トレーナーと共有。問題点があれば、その改善を目的としたメニューをバイオメカニストとトレーナーが相談して組んでいく。そのデータはもちろん、選手にもフィードバックで伝えられる。
解析に時間がかかるので、初日はその後、リカバリープログラムのメニューを学び、フィジカルセラピーを受けるというのが大体の流れ。
トレーナーには、トレーニングの理論だけでなく、データを読み解く知識も求められるが、例えば、動作解析ではどんなことが分かるのか。
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動作解析で洗い出される問題点
データを分析するスペンサー・メディック。選手の弱点が次々と指摘された 【丹羽政善】
そう言いながら説明してくれたのは、福岡ソフトバンクが宮崎で行った秋季キャンプ、藤浪晋太郎(阪神)らが沖縄で行ったセッションにも参加したリードスローイングトレーナーのスペンサー・メディック。
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