大器コントレイル来春二冠向け視界良好 福永2度目ダービーVへ「距離だけ」

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デビューから3連勝で2歳中距離チャンピオンに

2019年のJRAを締めくくるGIホープフルSは福永騎乗のコントレイルが無敗で制覇、来春クラシックが楽しみになる勝ちっぷりだ 【写真:中原義史】

 JRA競馬の年内最後のGIレース、第36回GIホープフルステークスが28日、中山競馬場2000メートル芝で行われ、福永祐一騎乗の1番人気コントレイル(牡2=栗東・矢作厩舎、父ディープインパクト)が優勝。好位追走から最後の直線で悠々と抜け出し、無敗で2歳GIタイトルを手にした。

 コントレイルは今回の勝利でJRA通算3戦3勝、重賞は2019年GIII東京スポーツ杯2歳Sに続く2勝目。騎乗した福永、同馬を管理する矢作芳人調教師ともに、GI昇格以降のホープフルSは初勝利となった。

元琴欧洲の鳴戸親方(右から4人目)もコントレイルを祝福 【写真:中原義史】

 なお、1馬身半差の2着にはオイシン・マーフィー騎乗の3番人気ヴェルトライゼンデ(牡2=栗東・池江厩舎)、さらに2馬身差の3着にはクリストフ・ルメール騎乗の2番人気ワーケア(牡2=美浦・手塚厩舎)が入った。

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リスグラシューの後継へ「夢が持てる」

 惜しまれつつ去る者がいれば、それと入れ替わるように新たな希望を抱かせてくれる者もやってくる――年内引退となる春秋グランプリホース・リスグラシューを育て上げた矢作厩舎から、後継馬とも言うべき大器が現れた。

「負けていないというのは、やはり夢が持てますね。皆さんの期待を裏切らないよう、無事に育てていきたい」

 今年のGI勝利は海外を含めて5勝目。しかも、古馬のリスグラシュー、3歳ラヴズオンリーユーに続き、2歳カテゴリーでも勝利。同一年での“全世代GI完全制覇”を達成した矢作調教師が、気を引き締めるように力強く答えた。

19年のJRA競馬を締めくくるにふさわしい勝ちっぷり、福永も大満足の内容だった 【写真:中原義史】

 19年のJRA競馬を締めくくるにふさわしい勝ちっぷりを披露したディープインパクト産駒のコントレイル。トレーナーが言うところの“夢”がいっぱいに詰まった内容だったと言えるだろう。9月15日阪神でのデビュー戦以来の手綱となる鞍上・福永も目を細めながらその素質を絶賛している。

「返し馬の感触が初戦とは全然違っていましたね。弾んでいました。この“弾み”が出ていたのが、乗っていて驚いたというか、嬉しかったです。こういう“弾み”は後天的に付けられるものではないですからね。ワクワクしました」

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