Bリーグ2023-24CS・PO戦力ランキング

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 今シーズンのB2は、アルティーリ千葉が17連勝を記録するなど、圧倒的な強さを発揮。B2昇格から2年越しのB1昇格に向けて準備万端だ。西地区に目を転じると滋賀レイクスとライジングゼファー福岡、熊本ヴォルターズが優勝争いを演じるなか、1シーズンでのB1復帰を目指す滋賀が終盤抜け出して優勝。プレーオフに向けて勢いを増している。

 今シーズンは東西を制したA千葉、東地区2位の越谷、滋賀を中心に優勝争いが繰り広げられると予想される。その2チームにストップをかけようと他の6チームも虎視眈々と頂点を目指している様相だ。B2プレーオフは5月3日から各地で熱戦がスタートする。

(企画構成:バスケットボールキング)

※オフェンス、ディフェンス、それぞれ50点満点、総合100点満点で採点

順位 チーム名 オフェンス ディフェンス 合計
1 アルティーリ千葉 46 43 89
2 越谷アルファーズ 42 46 88
3 滋賀レイクス 45 42 87
4 ライジングゼファー福岡 40 46 86
5 熊本ヴォルターズ 44 40 84
6 ベルテックス静岡 42 42 84
7 山形ワイヴァンズ 43 40 83
8 青森ワッツ 44 38 82

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惜敗を糧に最強チーム爆誕! A千葉がB2最高勝率更新

3月3日に早々とB2東地区優勝を決めたA千葉。2年越しの悲願達成に向けてプレーオフに臨む【(C)B.LEAGUE】

 最短でのB1昇格を目指した昨シーズンのB2プレーオフでアルティーリ千葉は長崎ヴェルカに惜敗。その悔しさを糧に臨んだ今シーズン、A千葉はB2シーズンの最高勝率記録を更新し、唯一の1試合平均90得点超えを達成した。3ポイントシュート成功率やフリースロー試投数、1試合平均アシストなど、オフェンス面は軒並みリーグトップの数字を誇っている。気になるのはターンオーバーの多さと、シーズン終盤に失点の多い試合が増えたこと。昨シーズンの経験もふまえ、短期決戦で本来の力をどこまで発揮できるかがカギとなる。

 越谷アルファーズは対照的に1試合平均失点が最も少ないディフェンスチームだが、故障者が相次いだこともあってオフェンスが安定感を欠き、昨シーズンより10勝も減らしてしまった。一昨シーズンに第7シードからB1を制覇している安齋竜三ヘッドコーチが、チームをどうまとめ上げるかに注目だ。

 西地区を制した滋賀レイクスは、開幕当初はややオフェンスが目立ったが、シーズン後半はディフェンスが進化し、攻守のバランスが良くなった。特にディフェンスリバウンドはA千葉と越谷に次ぐリーグ3位。安定感という意味ではA千葉をしのぐ存在だ。

 その滋賀と地区首位争いを演じたライジングゼファー福岡と熊本ヴォルターズは、シーズン終盤に失速。ただ、福岡はディフェンスに関しては越谷と双璧をなし、熊本はコンディションさえ万全ならオフェンスの破壊力は十分。越谷と同様に、プレーオフでギアを上げてくると面白い存在になる。

 山形ワイヴァンズと青森ワッツも、オフェンス面では上位に対抗しうるだけの力を持つ。山形は3ポイントシュート試投数がリーグ最多で、成功率も3位。青森は個人得点ランキングでジョーダン・ハミルトンが2位、パトリック・アウダが4位に入り、池田祐一がアシストのタイトルを獲得している。いずれも、短期決戦では大きな脅威となる爆発力を備え、アップセットの期待も高まる。

 そして、B2昇格初年度ながらシーズン終盤の追い上げでプレーオフのイスを勝ち取ったベルテックス静岡も、決して侮ってはならないチームだ。3ポイントシュート成功率はA千葉に次ぐ2位、フリースロー成功率は堂々の1位、ターンオーバーは山形に次いで2番目に少ない。ディフェンスも大崩れすることがなく、B3とはいえ昨シーズンプレーオフを勝ち進んだ経験もある。臆することなく戦い、勝機を見いだしたいところだ。

 短期決戦で最も必要なのは勝負強さ。レギュラーシーズンのデータを超越し、B1昇格とB2優勝を成し遂げるのははたしてどのチームか。

文=吉川哲彦

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