「真の学生No.1ランナー」になるために 東洋大・相澤と東京国際大・伊藤の挑戦

酒井政人
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今季の学生陸上界を引っ張ってきた、東洋大・相澤(写真左)と東京国際大・伊藤 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 東洋大のエースから、学生長距離界のエースへ――。大学三大駅伝やユニバーシアードで、その名にふさわしい実績を挙げてきた相澤晃(4年)。東京国際大の大志田秀次監督から潜在能力を見いだされ、4年間で急成長を遂げた伊藤達彦(4年)。両者にとって最後の箱根駅伝で、各校のエースが集う花の2区での起用が有力視される2人が、真の学生No.1を決める戦いに挑む。

10年間に及ぶ、相澤とライバルとの戦い

相澤は学生長距離界のエースランナーだ 【撮影:白石永(スリーライト)】

 前回の箱根駅伝では4区で従来の区間記録を1分半近く塗り替える衝撃の走り。「学生長距離界のエース」と呼ばれるようになった相澤は、その名にふさわしい結果を積み重ねている。今季は日本選手権の5000メートル(5位)と1万メートル(5位)で大学生トップ。「学生のためのオリンピック」と称される、7月に行われたユニバーシアードのハーフマラソンでは、金メダルを獲得した。

 相澤には、中学時代からのライバルが存在する。ユニバーシアードの1万メートルで銀メダルだった阿部弘輝(明治大4年)だ。2人はともに福島県須賀川市の出身。中学は別々だったが、野球部に所属しながら地元の陸上クラブで一緒に汗を流した。

「中学時代、福島県内で争っていたのが阿部君だったので、当時からライバル意識を持っていました。練習ではラストスパートでいつも負けていたので、彼が油断しているときにスパートをかけたりして、競い合っていました」

 高校は相澤が阿部を誘い、ともに学法石川高に進学。しかし、高校時代は競技面で阿部に先行された。相澤は故障が多く、悔しい思いをすることが多かった。
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著者プロフィール

1977年愛知県生まれ。東農大1年時に箱根駅伝10区に出場。陸上競技・ランニングを中心に取材。現在は、『月刊陸上競技』やビジネス媒体など様々なメディアで執筆中。『箱根駅伝ノート』(ベストセラーズ)など著書多数。

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