無敗戴冠サリオスに世界のムーアも太鼓判 武豊5度目の2着「勝てると思ったが……」

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3戦3勝、レースレコードでGI勝利

サリオスが無敗で朝日杯FSを制覇 【スポーツナビ】

 JRAの2歳マイル王者決定戦・第71回GI朝日杯フューチュリティステークスは15日、阪神競馬場1600メートル芝を舞台に行われ、ライアン・ムーア騎乗の1番人気サリオス(牡2=美浦・堀厩舎、父ハーツクライ)が優勝。好位3番手追走から最後の直線で抜け出すと、そのまま後続を突き放し、無敗でGIタイトルを手にした。良馬場の勝ちタイム1分33秒0は、2017年ダノンプレミアムがマークした1分33秒3を0秒3上回るレースレコード。

 今回の勝利でサリオスはJRA通算3戦3勝、重賞は10月のGIIIサウジアラビアロイヤルカップに続く2勝目。騎乗したムーアは2013年アジアエクスプレス以来となる朝日杯FS2勝目、同馬を管理する堀宣行調教師は同レース初勝利となった。

鞍上のライアン・ムーア(左から3人目)は2年ぶりのJRA・GI勝利 【スポーツナビ】

 なお、2馬身半差の2着には武豊騎乗の2番人気タイセイビジョン(牡2=栗東・西村厩舎)、さらに1馬身1/4差の3着には池添謙一騎乗の14番人気グランレイ(牡2=栗東・池添学厩舎)が入った。

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「正直、この馬で勝てなかったら残念」

「この馬で勝てなかったから……」とムーアはレース前から相当な自信を持っていたようだ 【スポーツナビ】

 同じシルクレーシングの勝負服で断然1番人気と言えば、前週の2歳女王決定戦・GI阪神JFで6着に沈んだリアアメリアのイメージが浮かんだファンもいたと思うが、牡馬のこちらはまさにお手本のような完勝。非の打ちどころがない勝ちっぷりだった。

「調教で初めてサリオスに乗って、すごくいい馬だと思いました。体も出来上がっているし、バランスもいい。それに賢い。正直、この馬で朝日杯FSを勝てなかったから残念だというくらいの気持ちで臨んでいました」

 ゴールドドリームで制した2017年チャンピオンズカップ以来、およそ2年ぶりのJRA・GI勝利となった世界の名手ムーアも、手放しでこの若き才能の塊を絶賛する。レースも「思い通り」だったと振り返った。

「スタートも良くて、自分から好位を取りに行ってくれたし、道中も無理せず運ぶことができました。コーナー、コーナーでちょっと幼いところを見せはしましたが、直線はしっかり伸びてくれましたね。強い勝ち方でしたし、他馬を引き離すことができたと思います」

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