未来のクラシック好走馬が続出 東スポ杯で見極める皐月賞orダービー向き
過去10年でダービー馬3頭、皐月賞馬1頭
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
東スポ杯における着順と人気がどうだったかと見ていくと、着順に関しては1着が7頭で、2着、4着、6着が各1頭という内訳。人気は5頭が1番人気で、2番人気と4番人気が各2頭、8番人気が1頭となっている。そして、2着以内もしくは2番人気以内のどちらも満たせなかったのは13年に8番人気6着だったワンアンドオンリーだけということを考えると、少なくともどちらかは満たしておきたい。
では、皐月賞とダービーのどちらで好走が多いかを比較すると、皐月賞が延べ5頭、ダービーが延べ8頭とダービーのほうが多い。また、同一馬の着順を比較しても、皐月賞のほうが上だったのは4頭(サダムパテック、コディーノ、イスラボニータ、ヴェロックス)なのに対し、ダービーのほうが上だったのは6頭(ローズキングダム、ディープブリランテ、ワンアンドオンリー、サトノクラウン、スワーヴリチャード、ワグネリアン)と、こちらもダービーのほうが多い。東スポ杯、日本ダービーともに東京競馬場で行なわれるので当然かもしれないが、皐月賞よりダービーとのつながりが強いのが東スポ杯というレースのようだ。付け加えると、ダービーで好走した8頭中5頭が、皐月賞4着以下から巻き返した点も馬券的なポイントとなるだろう。
次に、表1で掲載した10頭を「皐月賞のほうが高い着順を収めた馬」と「ダービーのほうが高い着順を収めた馬」に分けて、それぞれ東スポ杯でどんなレースをしていたのか、傾向がよく表れているデータを見ていきたい。なお、東スポ杯で2着以下だった場合の「勝ちタイム」は、1着馬のものをカッコ付きで掲載しており、欄外に1着馬とのタイム差を記している。