日本カーリング選手権大会2025 戦力ランキング

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 日本カーリング選手権大会が2月2日から横浜BUNTAI(横浜市)で開催される。昨年優勝した男子のコンサドーレ、女子のSC軽井沢クラブを筆頭に、男女それぞれ10チームが日本一をかけて、しのぎを削る。

 初の首都圏開催となる同大会をより楽しむべく、男女上位5チームをテイク、ドロー、スウィープ、アイスリーディング、戦術、経験の6つの項目別(5点満点)に採点し、合計得点をランキング形式で紹介する。

 同大会を制し、日本代表の座を勝ち取るのは、どのチームだろうか。

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解説

1位:コンサドーレ

昨年の日本カーリング選手権大会、男子で3大会ぶり4度目の優勝を果たしたコンサドーレ【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 昨年大会はフロントエンドで乱れがあっても阿部晋也と清水徹郎のバックエンド4投で辻褄を合わせるような戦い方が散見されたが、今シーズン加入した佐藤剣仁をフロントに固定したことで、どのエンドでも攻守の意図がいい意味で明確になった。

 日本代表として出場した昨季の世界選手権や、今季のパンコンチネンタル選手権でアリーナアイスを経験したことで、横浜でのアリーナアイスへの対応力はおそらく参加チーム随一だろう。

 死角があるとすれば、混雑したハウスの中を清水がソフトウェイトで狙うケースの、今季から組んだ佐藤と大内遥斗のスイーパー陣と、阿部のコールが噛み合うか。それくらいだ。逆に言えば、それだけ高いレベルで準備ができている。大きなトラブルなく初戦のKit CURLING CLUBを白星スタートで飾ることができれば、昨年の再現も見えてくる。

2位タイ:LOCOSOLARE(ロコ・ドラーゴ)

LOCOSOLAREの中原亜星【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 2021年、まだ高校生だった常呂っ子たちの日本選手権初出場準優勝という衝撃のデビューから4年が経った。ハウス内に石を溜めて、とにかく攻めるカーリングを身上としながら駆け引きを覚えつつ、どの試合でも前がかりで複数点を狙いに行く姿勢で、相手にプレッシャーをかけ続けている。それは王者コンサドーレも例外ではなく、カナダ遠征中はそのスタイルで白星を奪うなど、相性という意味ではコンサドーレ打倒の一番手にいる。

 キープレーヤーはサードの中原亜星だ。コンサドーレ阿部、TM軽井沢の松村雄太、SC軽井沢クラブの山口剛史、Kit CURLING CLUBの臼井槙吾など、国内のサードには名手が多いが、技術的に中原もまったく劣らない。中原のショット率に比例してチームも上昇するだろう。念願の日本選手権制覇、そして五輪出場へ、攻めのカーリングで真っ直ぐに駆け上がる。

2位タイ:TM軽井沢

左から、TM軽井沢の岩井真幸、両角友佑、宿谷涼太郎【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 戦術の引き出しや勝負所の駆け引きでは、コンサドーレと互角に渡り合える個性派軍団。2019年結成で、松村雄太が2022年に加入。現体制になって3シーズン目となる。そろそろ頂点に立ってもいい頃だ。

 リードの岩井真幸、セカンドの宿谷涼太郎のショットを4本揃えれば、松村と両角友佑のバックエンドでの投げ合いは計算できる。そのためにはストーンマネジメント、アイスリーディングといった準備を丁寧にこなしたい。昨季はチームを離れていた両角公佑はフィフスとして復帰、このポジティブな要因も試合準備に活かしていきたいところだ。

1次予選リーグはSC軽井沢クラブ、LOCOSOLAREといった強豪との対戦が続くが、5選手がそれぞれ集中力を保てば、2次予選進出は難しいミッションではない。勝負強く尻上がりにピークを持っていけるチームでもあり、大会が進むにつれ、その存在感も高まっていくだろう。

4位:SC軽井沢クラブ

 アカデミーからセカンドの山本遵を迎え、現在のメンバー編成となると同時に、当時20歳の栁澤李空をフォースに抜擢したのが2022年。そのシーズンに優勝を果たすと23年に連覇を達成し、24年も準優勝と、3年連続でファイナルまで進出している。

 ストロングポイントはバランスの良さだ。ベテランの小泉聡がセットアップを担当し、好機であればセカンドの山本遵とサードの山口剛史が石を積み、窮地に陥ればパワフルなショットでハウスをクリーンにする。男子カーリングの定石を打てるチームだ。今回のアリーナ開催は難しいアイスになるかもしれないが、育んできたコミュニケーション力を活かしてクリアしたい。

 今季もツアーでは国内2大会、カナダで1大会、計3度のファイナル進出を記録するなど調子は悪くないが、復権のために欲を言えば、そこで勝ち切る最後の一手が欲しいところだ。

5位:Kit CURLING CLUB

 2022年大会が4位、23年大会は準優勝、24年大会が5位(いずれも北見協会として出場)と上位に入賞しながらも頂点には届かなかった。今季はチームと同名の法人格を取得したことで登録名も変え、選手4人体制でポジションを固定して再スタートを切った。

 ツアーは7大会に出場し5大会でクオリファイ(プレーオフ進出)を決めるも、実戦が少ないこととアイスへの対応力に疑問符がつく。中位以上を狙うには、どこかでリスクをとって思い切った作戦を執ることも求められる。1次予選リーグはコンサドーレと初戦を戦うが、アイスリーディングをしながら2次予選リーグに駒を進め、しぶとく星を拾うしかない。

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