侍ジャパン、オープニングラウンドを採点 首位突破に大きく貢献した選手は?

中島大輔
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オープニングラウンドを3連勝で飾った侍ジャパン。稲葉監督も手応えを感じているようだ 【写真は共同】

 4年前のリベンジを期してプレミア12に臨んだ侍ジャパンは、初戦のベネズエラ戦から3連勝。ベネズエラ戦こそ8回表までリードを許したものの、相手の四球連発につけ込み逆転勝利。2戦目以降は投打がかみ合い、序盤から試合を有利に運んだ。

 完全アウェーの台湾戦でグループBの首位突破を決めた後、稲葉篤紀監督は次のように手応えを語っている。

「この3戦を通して打撃陣が非常にいい状態に来てくれたなというところです。ピッチャーはもともとみんないいので、このまま継続してやってもらえばいいと思います」

 指揮官の言う通り、打撃陣は実戦を重ねるなかで全体的に状態を上げ、投手陣も先発、継投の形が固まりつつある。11日から始まるスーパーラウンドを勝ち抜けるのは2チーム。一つの負けが重くのしかかってくるなか、個々はどんな状態にあるのか。台湾ラウンド3試合の働きぶりを採点した。

※採点の基準と見方
平均は6.0で上は7.5、下は4.5の幅で評価。何より勝利が求められる本番で、それぞれに課せられた役割を考慮しながら評価した。全員6.0からスタートし、プレー毎にプラスマイナスする加減方式。

投手陣の採点

クローザーの山崎は2試合に登板し、いずれも無失点ピッチング 【写真は共同】

岸孝之  6.0 沖縄合宿の発熱で出遅れたが、台湾戦で1イニングに登板して三者凡退。スーパーラウンドでは第二先発か。

山岡泰輔 6.0 ベネズエラ戦は不運な内野安打もあり逆転を許したが、台湾戦では宝刀のスライダーを軸に流れを呼び込んだ。

大竹寛  6.0 シュートとスライダーで横幅をうまく使った。ベネズエラ戦はピンチを最少失点でしのぎ、プエルトリコ戦は無失点。

山口俊  5.5 ベネズエラ戦で先発し4回1失点。右打者への内角速球は威力があり、フォークもまずまずだった。

山崎康晃 7.0 国際経験豊富な右腕はツーシームを決め球に冷静な投球。ベネズエラ戦、プエルトリコ戦ともに9回を締めた。
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著者プロフィール

1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。05年夏、セルティックの中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『プロ野球 FA宣言の闇』。2013年から中南米野球の取材を行い、2017年に上梓した『中南米野球はなぜ強いのか』(ともに亜紀書房)がミズノスポーツライター賞の優秀賞。その他の著書に『野球消滅』(新潮新書)と『人を育てる名監督の教え』(双葉社)がある。

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