完全アウェーで光った會澤翼の老獪さ 台湾戦・勝負を分けたポイント
台湾の熱狂的な応援に包まれた球場
ホームの台湾相手に快勝した侍ジャパン。なかでも最年長捕手・會澤(写真左から1人目)の好リードが光った 【写真は共同】
「あの大歓声なので、(投手を)落ち着かせることと(配球が)単調にならないことを意識してやっていました」
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「自信を持って投げ込んだストレートをセンター前に弾き返されて、大丈夫かなと自信を失いかけたところがありました」
今永は初回2死一、三塁のピンチを相手の走塁ミスもあって無失点で切り抜けたが、3回にまたしても1死満塁と走者を背負う。
「台湾の打者は1番から9番まで鋭いスイングをしていて、僕の中でいろんなことに苦労した一日だったと思います。真っすぐをファウルにしたりとか、結構ボール球を振ってくれたりもしたんですけど、いつまでも真っすぐを待っているなという感じが最後までありました」
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3回裏のピンチを切り抜けガッツポーズを見せる今永 【写真は共同】
右打者の4番リン・ホンユーにはストレート、カットボール、チェンジアップを織り交ぜて2ボール、2ストライクとし、5球目には速球勝負でサードライナーに打ち取った。続く左打者のジュウ・ユーシェンに対しては、この日効果的だったチェンジアップを軸とした配球で組み立ていく。
「チェンジアップ勝負にどうやって持っていくかを考えていました。最初に持っていくのか、最後に持っていくのか」
初球は内角低めに逃げていくチェンジアップを振らせると、2球目は内角高めのストレートで追い込み、3球目は外角に148キロのストレートが外れる。すると一転、チェンジアップで勝負をかけた。4球目は見逃されたが、5球目は外角低めのボールゾーンに沈む球でバットに空を切らせ、ピンチを無失点で切り抜けた。