【日本オープンゴルフ選手権・FR】通算3アンダーで今平周吾がナショナルオープン初優勝を飾る

日本ゴルフ協会(JGA)
チーム・協会

【写真:Y.Watanabe】

2024年度(第89回)日本オープンゴルフ選手権は13日、埼玉県狭山市の東京ゴルフ倶楽部(7,251ヤード・パー70)でアマチュア2名・プロ59名の61名が出場し最終ラウンドを行った。昨日に続いて秋晴れの中で行われたこの日のラウンド。首位と1打差の3位タイでスタートした今平周吾が5バーディ・3ボギーの68でホールアウトし、通算4アンダーパーで逆転。ナショナルオープン初優勝を飾った。首位タイでティーオフした木下稜介は1打差の2位、さらに3打差の3位に稲森佑貴が入賞した。ローアマチュアは通算14オーバーパーで全体の34位タイとなったフェニックス・キャンペル(オーストラリア)が初出場で獲得した。

通算8度目の本選手権開催となる東京ゴルフ倶楽部で、また一つゴルフファンの記憶に刻まれる名勝負が生まれた。通算4アンダーパーで首位タイの池村寛世と木下の最終組、1打差で追う今平と稲森。3日間首位を守ってきた池村、木下が出だしでボギーを叩き、いきなり4人が首位に並ぶ。その後、池村が3番までボギーが続き優勝争いから脱落。前半を終えて単独首位は3バーディ・1ボギーと2つスコアを伸ばして通算4アンダーパーとした今平。1打差に木下、さらに2打差に稲森が続く。その後も3選手は一歩も譲らず、迎えた13番。木下セカンドショットをピッチングウェッジでピンを指しバーディを奪取。単独首位に立ったが、直後の13、14番連続ボギーを喫し、14番バーディの今平に逆転を許す。稲森が終盤の連続ボギーで優勝争いから後退する中、今平が木下に1打リードをとって勝負は最終盤を迎える。

17番(パー3)、先にプレーする今平がこのホールをパーで終えると、木下のティーショットはグリーン右のバンカーに。これで今平が有利な状況となったが、木下がバンカーから起死回生のチップ・イン・バーディを決めて、両者は通算3アンダーパーで再び首位に並んだ。迎えた最終ホール。2打目地点で木下が並んだことを知ったという今平のショットは、ピンまで約20メートルにパーオン。途中の尾根を超える難しいラインに、今平本人も「タッチを合わせにいった」このパットは、線を引くようにホールに向かいバーディフィニッシュ。今平が通算4アンダーパーでホールアウトすると、最終組の木下の2打目はグリーン左バンカーとグリーンの間の深いラフに。思うようなアドレスが取れないライから最後の奇跡を信じて打ったアプローチだったがホールの左をすり抜けた瞬間、今平のナショナルオープン初優勝が決り、JGA創立100周年記念にふさわしい後世に残るであろう熱戦に幕が下りた。

2018年から2年連続で賞金ランキング1位を獲得した実力者の今平だったが、メジャーでの勝利は、本大会が初めて。日本ツアー通算10勝目を地元開催の日本オープンゴルフ選手権で飾った。

なお、2025年度(第90回)日本オープンゴルフ選手権は2025年10月16日から19日の4日間、栃木県日光市の日光カンツリー倶楽部での開催が決定している。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント