リバプールに黄金期到来? 名門を復活に導いたクロップのすごさとは
70〜80年代の黄金期以降、マンUをはじめとするライバルクラブの後塵を拝してきたリバプールに、真の強さを取り戻したクロップ。イングランドきっての名門を復活に導いた功績は計り知れない 【写真:ロイター/アフロ】
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すべての側面を進化させてきた
2シーズン連続でチームをチャンピオンズリーグ(CL)決勝に導き、昨季はそれを制して欧州王座をもたらした今、次の目標はロジャース監督時代の13-14シーズンにラスト3試合で息切れして逃したリーグタイトルだろう。信じられないことだが、もしこれが実現すれば、リバプールにとっては「プレミアリーグ」初制覇となる。最後にリーグ優勝したのは今から30年も前、まだリーグの名称が「ディビジョン1」だった89-90シーズンのことなのだ。
クロップはシーズン開始2カ月という中途半端なタイミングで監督に就任した時、「ヘヴィーメタル・フットボール」といういかにもマスコミ/サポーター向けのキャッチフレーズを打ち出す一方で、「私が考えるチームが完成するまでには4年はかかる」と語り、時間をかけて段階的にチームを構築・強化していく必要性を訴えた。おそらくオファーを受け入れる時点からその点についてクラブと話し合い、合意を得ていたのだろう。実際、就任から現在までちょうど4年となるリバプール監督としての歩みは、きわめて計画的かつ段階的なものだったと言える。
クロップが「ヘヴィーメタル・フットボール」というキャッチフレーズを通して打ち出したのは、攻撃と守備の両局面で常に高いインテンシティーを保ち、ボールを失った時にもゲーゲンプレッシングで即時奪回してゴールを目指すアクティブでアグレッシブな姿勢だった。「ヘヴィーメタル」という言葉は当時ほど使われなくなったが、この4年間を通して変わることなく貫いているのが、「インテンシティー」と「アグレッシブネス」であることは間違いない。とはいえ、それをピッチ上で表現するやり方には、チームが進化し、成熟するにつれて幅とバリエーションが出てきた。
以下、クロップがこの4年間でチームをどう進化させてきたかを、いくつかの側面から具体的に見て行くことにしよう。
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