アーセナルに復活の兆し エメリ政権2年目の「希望」
今季のアーセナルはひと味違う。ここまで全公式戦を通じて5勝2分け1敗。トッテナム戦とアストン・ビラ戦では、いずれも窮地に立たされながら勝負強さを見せ、貴重な勝ち点をつかんだ 【Getty Images】
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一人少ない状況で終盤に逆転
それは、近年の英国の首都におけるパワーバランスをそのまま反映しているようだった。昨季のチャンピオンズリーグ(CL)で準優勝したトッテナムと、過去3シーズンのプレミアリーグでその宿敵の後塵を拝したアーセナル。2016−17シーズンを最後にCLの舞台にも立っていないアーセナルは、この試合でもこのまま敗れてしまうのではないかと思われた。
ところが、その午後はこれまでとは違った。前半のアディショナルタイムにアレクサンドル・ラカゼットが1点を返すと、後半にはピエール=エメリック・オーバメヤンが同点ゴールを決めて引き分けに持ち込んだのだ。
翌節のワトフォード戦は2点を先行しながら追いつかれる真逆の展開となったが、第6節アストン・ビラ戦では再びたくましさを見せた。前半41分にエインシュリー・メイトランド=ナイルズが退場となり、一人少ない不利な状況での戦いを強いられたアーセナルは、2度先行を許す苦しい展開から終盤の2ゴールで逆転勝利を収めたのだ。
さらにヨーロッパリーグ(EL)では白星スタート(ドイツのフランクフルトを3−0で撃破)。リーグカップの初戦でも、フットボール・チャンピオンシップ(2部)のノッティンガム・フォレストを5−0と寄せつけなかった。今季のガナーズはここまで好印象を残しており、ファンに期待感を抱かせている。
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