ディアドラ良馬場で愛チャンピオンS勝機 テーマはただ1つ「打倒、マジカル」!
2走前の敗因は道悪、馬場乾けばチャンス
ナッソーSを制したディアドラ、愛チャンピオンSで欧州GI連勝なるか 【Photo by Getty Images】
プリンスオブウェールズSでのディアドラの敗因は、周知の通り稍重の発表以上に悪化した馬場状態。当時は2400mで実績のある馬が上位を占め、1990mの距離以上にスタミナを問われた。ディアドラは良馬場のナッソーステークスで見事に巻き返しただけに、マジカルとの関係が良馬場でどれほど変わるのか興味深い。現地の天気予報では12日に少雨があったものの、レース当日まで概ね乾いた気候が続くという。良馬場で戦える可能性が高く、ディアドラにかかる期待も増す。
ヨークシャーオークスで女王エネイブル(右)の2着に迫ったマジカル、愛チャンピオンS不動の本命馬だ 【Photo by Getty Images】
A.オブライエン軍団の優位は動かない
追加登録エラーカム、3歳馬2頭もV圏内
まずは英インターナショナルステークスでの3着から再び追加登録で参戦を果たすエラーカムだ。レースでは直線で包まれ通しになり、満足に追えないまま1着のジャパンとはアタマ+1馬身差の3着。スムーズなら、あるいは勝ち負けになっていたかという実に惜しい内容だけに、ここで勝利をさらっても何ら不思議はない。7万5000ユーロ(約900万円)の追加登録料を回収するには3着以上の結果が必要だが、前回の成功例からも自信は相当あることだろう。
そして、3歳馬のマッドムーンとヘッドマンが来年以降も含めて大きな楽しみを秘める。マッドムーンは英ダービー(2着)でジャパンに先着。そのジャパンはインターナショナルSでクリスタルオーシャンを破り、クリスタルオーシャンはプリンスオブウェールズSでマジカルに完勝という比較から、今回のメンバーに入っても勝利の有資格馬であることが分かる。一方のヘッドマンはG2連勝からG1初挑戦の上がり馬的な存在。まだまだ粗削りな面を残しているものの、雄大な馬体から繰り出す末脚に魅力があり、将来性は3歳馬で一番かもしれない。
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