- セルヒオ・サントス・チョサス(AS紙)
- 2019年7月21日(日) 11:00
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久保建英の主戦場となるカスティージャは、どんな陣容で新シーズンを戦うのか。主力選手の顔ぶれは? ラウール・ゴンサレス新監督はいかなるスタイルを掲げ、その中で久保にはどんな役割が与えられるのか。大きな関心事は、トップチーム昇格の可能性があるのか否かだろうが、それを実現するためにも、まずはカスティージャで文句のつけようのない結果を残す必要がある。18歳の“日本の真珠”にとって、そのキャリアを左右する重大なチャレンジが、いよいよ始まる。
「グループ1」の特徴は移動距離の長さ
新監督にレジェンドのラウールを迎えた新シーズン、カスティージャが所属する2部Bグループ1のライバルたちの顔ぶれが、ガラリと変わった。なにしろ、対戦する19チームのうち、実に11チームがこの2019−20シーズンから2部Bに加わった“新顔”なのだ。
同じグループにいるのは、マドリー州の6チーム(ヘタフェB、ラージョ・マハダオンダ、アトレティコ・マドリーB、サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス、インテルナシオナル・デ・マドリー、ラス・ロサス)、アストゥリアス州の4チーム(オビエドB、スポルティング・ヒホンB、ラングレオ、マリノ)、ガリシア州の4チーム(ラシン・デ・フェロル、ポンテベドラ、セルタB、コルーショ)、バレアレス諸島の3チーム(ペニャ・デポルティバ、イビサ、アトレティコ・バレアレス)、カナリア諸島の1チーム(ラス・パルマス・アトレティコ)、そしてアフリカ大陸スペイン領の1チーム(メリージャ)だ。
フライトでの遠征が不可欠な2つの諸島とメリージャを含め、範囲が広域にわたっているのがこのグループ1の特徴で、当然ながら移動距離も長い。財政的に恵まれないクラブにとっては移動そのものが大きなハンデとなり、乗り換えを繰り返して試合当日に現地に到着するケースも珍しくない。ただしカスティージャの場合は、もちろんトップチームとは比べるべくもないが、可能な限り快適な移動ができるようクラブが万全の体制を整えており、試合前日の現地入りが通例となっている。
また、ホームスタジアムのアルフレッド・ディ・ステファノ(2014年に亡くなったクラブのレジェンドの名が冠されている)も、年間を通じて良好なピッチ状態が保たれている。きっと久保も、思う存分に自慢のテクニックを披露できるだろう。問題はやはりアウェーのスタジアムで、その多くはフィールドが狭く、人工芝のグラウンドも少なくない。
さて、カスティージャの目標は、言うまでもなく2部昇格だ。しかし、繰り返し述べてきたように、それも「育成」がすべての前提としてあり、チームを構成するメンバーも19〜21歳の若手が大半を占める。さらにシーズン中には、フベニールA(U−19)から頻繁に選手が昇格してくる。その若さが、良くも悪くもカスティージャのチームカラーと言えるだろう。
ちなみに、マドリーのカンテラ(下部組織)はプレ・ベンハミン(7〜8歳のカテゴリー)からカデーテ(15〜16歳のカテゴリー)までは、いずれも年齢別にAとBにチーム分けされるが、フベニールのみがA、B、Cの3チーム。ただ、フベニールは年齢(17〜19歳)に関係なくチーム分けがされ、実力がある選手は最年少の17歳であってもAチームでプレーできる。
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