新井さんが4年目にした “大きな勘違い” 「金本の後継者」として感じた四番の責任
すべてが自己責任
プロ4年目、開幕スタメンこそ逃すものの主砲として28本塁打を放ち自身最高の成績を収めた 【写真は共同】
自分に腹が立って仕方なかった。
「絶対に打ってやる。早く出せ!」
気持ちが入り、気力がみなぎっていた。同点の8回、ついにその時が来た。二死一、二塁のチャンス。自分への怒りで邪念が無くなり、集中力はマックスだ。マウンド上には三浦大輔さんがいた。絶対に打つ──。そんな強い思いを2球目のスライダーにぶつけ、体勢を崩しながらレフト前へ運んだ。値千金の決勝タイムリー。まさに気持ちで打った一打だった。
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ただ、オレの責任じゃない、関係ないと思えることでも、他人のせいには絶対にしない。なぜなら、第三者の責任で片付けてしまうと、自分自身が前に進んでいけないからだ。
人は、苦しんだ分だけ優しくなれる、成長できるという。弱い自分、ミスや失敗から決して目をそらさず、現実を真正面から受け止める。すべては自分の責任。決して誰のせいでもない。次のステップを踏むためには、そういう気持ちが大事だと思う。
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