新井貴浩・ただありがとう
新井さんが4年目にした “大きな勘違い”
「金本の後継者」として感じた四番の責任

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すべてが自己責任

プロ4年目、開幕スタメンこそ逃すものの主砲として28本塁打を放ち自身最高の成績を収めた
プロ4年目、開幕スタメンこそ逃すものの主砲として28本塁打を放ち自身最高の成績を収めた【写真は共同】

 そんな体たらくなら、首脳陣の評価も推して知るべしだ。広島市民球場で開幕戦を迎えた4年目は、スタメンから外された。4年ぶりの地元開催となった3月30日の横浜(現DeNA)戦。スタンドは盛り上がっているのに、スコアボードには名前がない。


 自分に腹が立って仕方なかった。


「絶対に打ってやる。早く出せ!」


 気持ちが入り、気力がみなぎっていた。同点の8回、ついにその時が来た。二死一、二塁のチャンス。自分への怒りで邪念が無くなり、集中力はマックスだ。マウンド上には三浦大輔さんがいた。絶対に打つ──。そんな強い思いを2球目のスライダーにぶつけ、体勢を崩しながらレフト前へ運んだ。値千金の決勝タイムリー。まさに気持ちで打った一打だった。

 僕は、自分の身の回りに起こること、すべてが自己責任だと思っている。地元開幕で痛恨のスタメン落ち。まさに自責以外の何ものでもない。僕自身にそこまでの力が無かったということだ。

 ただ、オレの責任じゃない、関係ないと思えることでも、他人のせいには絶対にしない。なぜなら、第三者の責任で片付けてしまうと、自分自身が前に進んでいけないからだ。

 人は、苦しんだ分だけ優しくなれる、成長できるという。弱い自分、ミスや失敗から決して目をそらさず、現実を真正面から受け止める。すべては自分の責任。決して誰のせいでもない。次のステップを踏むためには、そういう気持ちが大事だと思う。

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