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新井貴浩・ただありがとう
新井さんの初先発、初HRの舞台裏
「少し自信がついた」一戦

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恩師の故郷で放った初アーチ

99年6月6日、浜松の中日戦でプロ初本塁打。駒大時代の恩師、太田誠監督の故郷で記念すべきアーチを放った
99年6月6日、浜松の中日戦でプロ初本塁打。駒大時代の恩師、太田誠監督の故郷で記念すべきアーチを放った【写真は共同】

 プロ初安打は5月12日、地元広島市民球場での巨人戦だった。6対3の3点リードで迎えた7回裏、1点を追加し迎えた二死一塁で代打に指名され、右腕のホセから右前打を放ってチャンスを拡大した。嬉しかった。

 当初は雰囲気に飲み込まれ、緊張してプロのスピードに圧倒されていたものが、その頃には何とか対応できるようになっていた。

 野村(謙二郎)さんには試合後、プロで一歩を踏み出した祝いに食事に連れて行ってもらった。


「おめでとう。どうだった?」


「すごく球が速かったです」


 即座にたしなめられた。


「オマエ、そんな寂しいことを言うな。もっと速い投手はたくさんいるぞ」


 ハッとした。たとえ速く感じたとしても、プロなら言葉や態度には絶対に出すな。もっと自分に自信を持て──。野村さんは、そう言いたかったのだと思う。以来、打席では表情に出さず、どんな時でも自信満々に振る舞うように心掛けた。意識が変わった。


 待望の初アーチは6月6日だった。浜松での中日戦。ヒザを痛めて欠場した江藤(智)さんに代わり、僕は七番・ファーストでプロ初のスタメン出場を果たした。相手の先発投手は、初打席で対戦した左腕の野口(茂樹)さん。場面は、1点を返して2対3となった4回表だ。なおも無死一、三塁の絶好のチャンスで打席が回ってきた。

ベースボール・マガジン社

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