コパ・アメリカ2019連載

大迫、柴崎、植田、伊東……川島!? 識者の予想「オーバーエイジは彼らだ」

構成:YOJI-GEN
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3人の識者からオーバーエイジに選ばれた柴崎岳。東京五輪世代にはプレーメーカータイプが少ないため、適任と言えるだろう 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 日本代表が20年ぶりに出場するコパ・アメリカで、22歳以下の東京五輪世代とオーバーエイジが初めて融合する。今回、森保一兼任監督に選ばれた経験者は、岡崎慎司、柴崎岳、中島翔哉、植田直通、川島永嗣の5人。果たして彼らは、3人だけ加えることのできるオーバーエイジの本命なのか。東京五輪世代(U-22日本代表)の取材を続ける4人のライターが、オーバーエイジの人選と東京五輪の陣容について考察する。

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左利きが豊富なシャドーに右利きも欲しい

久保や堂安などシャドーのポジションには左利きが多い。そこで、右利きの中島をオーバーエイジとして招集するのはどうか 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

識者(1):川端暁彦(サッカーライター)

オーバーエイジの人選
MF:中島翔哉
MF:柴崎岳
DF:植田直通

 コパ・アメリカは五輪世代の強化に加えて、「A代表を使ったオーバーエイジ選手のテスト」という側面も持つこととなった。実は、こうした方針について森保一監督は就任当初から示唆してもいる。

「これまでは東京五輪に向けての活動にどうオーバーエイジを組み込んでいくかという議論が多かったと思いますが、A代表に東京五輪世代を加えてチームを作っていく逆の発想もできますよね。(兼任監督である)メリットを最大限に生かしながら、東京五輪で結果を出せるように最高のチーム作りができるようにしたい。(中略)あまりにもレベルがかけ離れていれば無理な相談ですが、そのチャンスを与えてもいいと思える選手はA代表の経験をさせて、成長につながるようにしていきたいですね」(スポーツナビ18年8月のインタビューから)
 実際のところ、森保監督はかなり早い時期からそのための場所のひとつがコパ・アメリカとなることを想定していたように思う。今回は選手の招集問題があり、人数の割合はもしかすると当初予定より五輪世代に傾いてしまったかもしれないが、誤算と評されるような流れではあるまい。A代表を通じて五輪世代を鍛え、五輪代表とA代表双方の強化につなげる。そういう青写真だ。

 また「OA選手のテスト」という言い方をするとどうしても誤解されてしまうのだが、試されるのは「誰」以上に「どこ」であることを忘れてはいけないだろう。アンダーエイジの選手からすると「俺の位置にオーバーエイジはいらねえ!」ということを示せるかが問われることとなる。

 例えばGKの森保構想一番手はおそらくシュミット・ダニエルだが、今回は招集できず。今季目覚ましいプレーを見せている大迫敬介からすると「俺のポジションにはいらないでしょ」を示す好機と言える。そんなことを踏まえて今回はコパ・アメリカのメンバーを前提に選んでみた。
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