連載:なでしこジャパン新時代「女王奪還」へ
「これでサッカー人生が終わっても──」 世界一を知るベテラン、鮫島彩の覚悟
自身3度目のW杯に挑む鮫島彩。過去2大会にはなかったリーダーとしての強い覚悟がにじむ 【早草紀子】
※リンク先は外部サイトの場合があります
周囲が気遣う“ベテランらしからぬベテラン”
覇権奪回という大きな使命を託された23人のエントリーメンバーのうち、実に17人がフル代表として臨む、初めての世界大会だ。
このフレッシュなチームで、数少ないベテランとして存在感を放っているのが、8年前の世界一を知る鮫島彩である。
「とうとうやって来ましたね。これまでのW杯とは、立場的にもだけど、感じる雰囲気も全然違います。もう未知の世界です(笑)」
08年の北京五輪ではバックアップメンバーにとどまった鮫島だが、その後の代表活動では欠かせぬ選手のひとりになっていく。11年の女子W杯・ドイツ大会で世界の頂点を極めると、翌12年にはロンドン五輪で銀メダル、さらに15年の女子W杯・カナダ大会で準優勝と、なでしこジャパンの栄光の歴史を中心選手として紡いできた。
その一方で、16年リオ五輪の出場権を逃すという悔しさも味わっている。これほどの経験の持ち主は、世界を見渡してもそう多くはないだろう。
当然、若い現チームではリーダーの重責を担ってもおかしくないはずだが、しかし、そもそも鮫島は気持ちを前面に押し出し、先頭に立って戦うタイプではない。むしろそれとは真逆で、かつてのリーダー、澤穂希や宮間あやのような統率力やカリスマ性を持ち合わせているわけでもなかった。
続きはスポーツナビ公式アプリ(無料)で読むことができます。
- アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
- Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
- iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
- iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
- Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。
- 前へ
- 1
- 2
- 次へ
1/2ページ