W杯優勝メンバーは熊谷紗希ら5人だけ 長谷川唯、清水梨紗ら新世代が歴史を作る

西森彰
アプリ限定

アジア大会を制した高倉ジャパン。大会を通して4バックを中心に戦った 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 2016年になでしこ再建の任を受けた高倉麻子監督。18年のアジアカップ、アジア大会で2冠を達成し、チームを再び上昇気流に乗せた。6月に開幕するワールドカップ(W杯)・フランス大会に挑むのは、熊谷紗希らのベテランと長谷川唯らの新世代が融合したチーム。果たして新生なでしこジャパンは世界女王へと返り咲くことができるか――。

※リンク先は外部サイトの場合があります

スタメンにベストイレブンを並べない高倉スタイル

 現在のなでしこジャパンは、歴代のチームと同じくオーソドックスな4-4-2のシステムで戦うことが多い。

 選手の顔ぶれによって4-1-4-1や4-4-1-1に変化することはあるが、3バックは17年のベルギー戦などを除いてほとんど試されていない。だから、女子W杯・フランス大会でも、4バックが採用されるだろう。

 ベースは、自分たちのリズムでボールを動かすポゼッションスタイル。親善試合では、対戦相手のハイプレスにも臆さず、GKもビルドアップに加わりながら、パスをつないで前進を試みてきた。

 ただし、これは「つなぐべきところでつなぎ、切るところでは切る」という使い分けにチャレンジしていたから。本大会が近づくにつれ、スタッフから「切るべきところは切るように」という指示も出ている。セットプレーのこぼれ球を二次攻撃につなげられ、失点するような場面は、確実に減らせるはずだ。
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 次へ

1/2ページ

著者プロフィール

なでしこジャパン、なでしこリーグの取材は2020年で19年目に突入。なでしこジャパンが戴冠したドイツ大会をはじめ、女子ワールドカップは4大会を現地で取材。『サッカーダイジェスト』を中心に執筆し、姉妹誌『高校サッカーダイジェスト』には、13年の創刊当初から携わっている。18年に創設されたバロンドール女子部門には2年連続で投票。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント