記憶に残る“個性派フォーム”の選手たち 日米で活躍した2人が投打の1位に
打者は「振り子打法」が1位に
イチローの代名詞「振り子打法」。94年には日本球界初の年間200安打を放った 【写真は共同】
その「振り子打法」に次ぐ3121票(18.76%)を集めたのは、種田仁(元横浜ほか)の「がに股打法」だ。両足を大きく開き、つま先立ちで、文字通りがに股となってバットを構える特異な打撃フォーム。左肩が内側に入る癖を矯正するために開発し、その打法で打率3割をマークした。決して見栄えはよくなかったが、イチローの「振り子」に匹敵するほど多くのファンが真似をした。
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個性的なフォームがランクイン
ローズやカブレラ、ウォーレン・クロマティ(元巨人)といった助っ人勢に加え、極端なオープンスタンスで構える「八重樫打法」、全身を柔らかく動かしながらタイミングを取る梨田昌孝(元近鉄)の「こんにゃく打法」、剣道の構えからヒントを得たという近藤和彦(元大洋ほか)の「天秤(てんびん)打法」など、どれもが個性的なものばかりだ。
やはり、プロは人気商売。ヒット、本塁打の数だけでなく、それを生み出す打撃フォームも、自らの商売道具の一つだと言える。もちろんネーミングセンスも問われる。「令和」の時代を席巻する、新打法の開発、誕生に、ぜひとも期待したい。