モナコGP、勝利の絶対条件はフロントロウ レッドブル・ホンダ、獲得の確率を占う
歴代王者の後を追う、若きドライバーの可能性
フェルスタッペン(右)とガスリーは、モナコGPでチャンスがある、と囲みインタビューなどで語っている 【Getty Images】
「今シーズン、フェルスタッペン、レッドブル、そしてホンダのケミストリー(相性)はうまく機能したと思う。セナ、シューマッハ、ベッテル、ハミルトンと、過去に王者を獲得したドライバーたちは、皆ワークスチームと呼べるチームに在籍時、大きく飛躍している。強いチームと、そこにエンジンを供給する自動車メーカーのトッププライオリティチーム、その関係性は、ドライバーにもより高い能力を求める。つまり良きケミストリーが働くんだ。そうした経験を若いうちにすることで、ドライバーは強くなり、大きく成長する。フェルスタッペンは21歳。まさにその最中にいる。そして、モナコGPで結果を出すことでさらに成長するだろう。ただし、いまのメルセデスとのマシン差は、いかんともし難い。もし、メルセデスのドライバーのどちらかが、小さなミスを予選で犯した場合、フェルスタッペンのフロントロウ獲得はあり得るだろうと思い、この確率にした。セカンドロウはミスさえなければ、ほぼ行けるのではないだろうか」
果たして、予選順位はどうなるのか。66回目を迎えたモナコGP。もしレッドブル・ホンダ、トロロッソ・ホンダは4台ともにQ3まで進出することができたら、そのポテンシャルは今後メルセデスやフェラーリを追いかけるに十分なものと判断できるはずだ。1992年の、あのセナとナイジェル・マンセルとの激闘以来となる、勝利をぜひとも見てみたい。そのためにも、今回の予選は注目に値する。