「3冠」目指す大阪桐蔭が大本命 リベンジ狙う桐蔭学園、石見智翠館らも虎視眈々【全国高校ラグビー大会見どころ】
今春の選抜大会優勝の大阪桐蔭。史上初「3冠」達成なるか! 【写真/斉藤健仁】
決勝の1月7日に優勝旗「飛球の旗」を掲げるのは…。ここでは今大会の見どころを紹介したい。
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シード校を中心にした優勝争い。強さを見せる大阪桐蔭に挑む!
今大会のシードは、選抜大会、ブロック大会などの結果によりAシード3校、Bシード10校の13校。当然、シード校を中心に優勝争いが繰り広げられることは間違いない。ただ、中でも今大会の大本命は今季15人制で初の「3冠」がかかっている「白い旋風」こと大阪桐蔭(大阪第1)である。機動力に長けたFW陣とタレントの揃うBK陣で、春の選抜大会では圧倒的な力を見せて11年ぶり2度目の優勝を収めた。さらに、海外の強豪が出場したサニックスワールドユース(4~5月)を日本勢として初めて制した。その後の夏合宿、練習試合でも白星を続けており、今季の15人制ラグビーでは無敗を続けているといい、花園で今季の「3冠目」を狙っている。
その対抗馬として有力なのは、もちろん連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)だ。選抜大会では準決勝、サニックスワールドユースでは決勝で、いずれも大阪桐蔭に敗れた。ただし夏の7人制大会は2019年大会以来2度目の王者に輝いており、春のリベンジを花園で果たせるか。さらに選抜大会準優勝の石見智翠館(島根)も総合力の高いチームとして、Aシードに初選出され、初の日本一をうかがう。
桐蔭学園・申驥世(左)、石見智翠館・祝原久温(右)は、キャプテンでチームの中心選手。優勝へと導けるか 【写真/斉藤健仁】
大分東明、東福岡の九州勢、優勝経験豊富な大阪勢…実力校揃いのBシード
ほかに東のBシード5校には、春の選抜でベスト4に入った関東新人戦王者の國學院栃木(栃木)、今季も展開ラグビーだけでなく大型FWが揃う茗溪学園(茨城)、東京王者でありトンガ人留学生のパワーが武器の選抜ベスト8・目黒学院(東京第1)、国民スポーツ大会で準優勝の國學院久我山(東京第2)、東海王者の中部大春日丘(愛知)が選ばれている。
また近畿のBシード校としては、優勝6回の東海大大阪仰星(大阪第2)、優勝5回を誇る常翔学園(大阪第3)、選抜大会ベスト8で、単独チームとして国民スポーツ大会で優勝した御所実業を下して66度目の出場となった天理の3校も力がある。
花園で再び活躍を見せたい目黒学院・ブルースネオル ロケティ 【写真/斉藤健仁】