3強態勢も東西メイン記者◎は1頭に集中 イメージ覆すその馬とは、阪神JF座談会

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」トラックマン座談会

 今週は阪神ジュべナイルフィリーズ。2歳牝馬の女王が決まると同時に、同じ舞台で行われる来春の桜花賞へ繋がる一戦だ。明日のヒロインは誰か、おなじみ優馬TM(トラックマン)陣が激論を戦わせる。

注目すべきステップレースの勝ち馬 その比較は?

前走ファンタジーSは圧巻の内容だったダノンファンタジー(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

デスク「ここに出走してくれば1番人気になったと思えるグランアレグリアが来週の朝日杯に回ったこともあって、今年は真の2歳女王決定戦とはならないかもしれないが、取りあえずはステップレースの勝ち馬たちが人気を集めそうだな」

桜井「中でもファンタジーS勝ちのダノンファンタジーは、ここでも主役を張れるはずです。前走で見せた瞬発力は相当なレベルだと思いますよ」

市場「正直、1ハロン短いと思える1400m戦で外々を安全運転されながらも楽に差し切った内容は圧巻でしたよね。映像で見た追い切りの動きも、短期間でのパワーアップを感じますし、ここでも勝負になるはずです」

小桧山「6月のデビュー戦でマークした1分33秒9も相当優秀な時計だからな。2着は相手が悪かっただけだし、その勝ち馬グランアレグリアはおそらく来週の朝日杯でも牡馬相手に1番人気になると思うぞ。この舞台を経験して勝っているのも大きな強味だろ」

佐藤直ダノンファンタジーのデビュー戦は、それこそ“伝説の新馬戦”と言っていいくらいの空前絶後のレベルだったからな。ひと夏を越して、当時よりも馬体が成長しているし、グランとの再戦までは負けられないだろう」

デスク「ただ、デビューから手綱を取り続けてきた川田が香港遠征のため、乗り替わりとなる点に少々不安を覚えるが……」

加茂「替わりの鞍上がクリスチャンなら、そもそも割り引く必要はないですし、“コントロールが利いて乗りやすいタイプだから、テン乗りになっても大丈夫”と、陣営も全く気にしてませんでしたわ。ここを見据えた競馬ぶりで楽勝した前走からも、軸は不動や思います」

小野智「一緒に走ったわけではないですけど、私は瞬発力の比較ではアルテミスSで見せたシェーングランツの方が上じゃないかと思ってます。デビューから一戦ごとにレースぶりが進化していますし、どんな流れになっても対応できると思える点も魅力です。何より、グランアレグリアを来週に回したのは、ジョッキーの関係もあるとはいえ、この馬で勝てるという厩舎の計算もあるはずですからね」

馬場「陣営も、前走については“後ろからの競馬になってしまったが、直線のフットワークは目を見張るものがあった。一戦ごとに競馬内容は良くなっているし、結果も伴っている”と手放しで褒めてましたよ。初めてとなる関西への輸送についても“北海道への輸送でも問題なかったので特に気にはしていない”とのことでしたし、姉のソウルスターリングに続いての姉妹制覇も十分でしょう」

田崎「確かにシェーングランツの前走は鮮やかでしたが、ハマった感も否めませんよね。今の阪神の馬場で後ろから運んで外を回る競馬では……。これは前走で悠然と外を回ったダノンファンタジーにも言える不安だと思います」

デスク「なるほど。それで田崎は2頭とも“抜け”なんだな」

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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