阪神ジュベナイルフィリーズが今週末に控え、２歳戦線はいよいよ佳境を迎えつつあるが、勝ち上がりを狙う素質馬たちの戦いはまだまだ熱いまま。中山・阪神・中京への開催替わりとなった先週、高評価をゲットした馬は…。

12/1(土) 阪神4R 2歳未勝利 芝1400m
ミッキースピリット　牡　馬体重：486kg(±0)
★★★★★★　6点
騎手：北村友　厩舎：(栗) 音無
生産：ノーザンファーム
馬主：野田みづき
父：ディープインパクト
母：フリーティングスピリット（Invincible Spirit）

　１歳時のセレクトセールにて１億800万円で取引された馬。デビュー４戦目となった今回は、上々のスタートから好位のインコースへ。前半３Ｆが34秒1とやや速い流れ。直線で外に出されると、力強い伸び脚で１番人気の逃げ馬をゴール前で差し切った。勝ち時計の1分20秒8はレコードタイムで、翌日の2歳500万よりも0.4秒速い。まだまだ余力のありそうな走りで、クラスが上がっても期待できる。

馬体診断
　８月の小倉デビュー時から馬体重はほとんど変わらないが、当時と比べると馬体の輪郭がハッキリしてシャープさが出てきたか。それでも馬っぷりの良さは相変わらず。繋はやや長目で立ち気味。これまでのレースぶりからもややワンペースな面が感じられるだけに、今回のような淀みない流れは歓迎だった。その点で言えば昇級でペースが速くなるのはプラスに働きそう。

血統診断
　母、母父ともに芝1200ｍの英ＧI勝ち馬というスプリント血統。父はディープインパクトだが、母系の特徴がやや強い印象。現に全兄は中央未勝利だが、芝1200ｍ〜1400ｍで２〜３着があった。母父のＧI勝ちは５歳秋、母のＧI勝ちは４歳夏とやや遅め。本馬も勝ち上がりに４戦を要したように、血統的にはまだまだこれからの馬と言える。

馬券の狙い目→血統的にはやはり1200ｍ〜1400ｍを中心に活躍を見込める。ただし、本格化は古馬になってからという印象も。