山中亮輔「ストロングなところを出せた」 国際親善試合 キルギス戦後のコメント

スポーツナビ

快勝で年内最後の試合を締めくくった日本代表 【Getty Images】

 サッカー日本代表は20日、豊田スタジアムで国際親善試合のキルギス戦に臨み、4−0で勝利した。日本は前半2分、この日が代表デビューとなった山中亮輔が初ゴールを決めて幸先よくリードを奪うと、同19分にも原口元気が追加点を挙げて試合を折り返す。後半27分には大迫勇也が3点目を挙げると、そのわずか1分後に途中出場したばかりの中島翔哉が出場2分で得点を奪い勝負あり。2018年のラストマッチをゴールラッシュで締めくくった。

山中亮輔(横浜F・マリノス)

代表デビュー戦でゴールを決めた山中 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

「周りのサポートに感謝したい」

(ゴールシーンを振り返って)かなりいいタイミングでボールを出してくれたので、ファーストタッチしようかちょっと迷ったんですけど、最初のチャンスだったので思い切って振り抜いたことが良かったかなと思います。ああいうシュートは得意としているので、ふかさないことは意識していましたけど、それ以外は特に。体が勝手に動いたような感じです。

(いつもJリーグで見せているようなパンチ力ある左足のシュート?)そうですね。自分の特徴のところ、ストロングなところを出せたかなと思います。本当にうれしかったです、素直に。

(長友(佑都)がいない中で結果も出してアピールもできたと思うが、そこの手ごたえは?)まだまだ全然足りないと思っているし、日本代表の練習からも本当に自分の力不足をすごく感じるので、相手が相手でしたし、今日は。地に足をつけてしっかりJリーグでまた結果を残せるように。あと2試合ですけど、頑張っていきたいなと思います。

(その中で見えた課題は?)球際のところだったり、デュエルのところをもっと向上させていきたいと思うし、奪ったあとの1本目(のパス)だったり、そういう細かなミスというのもあったので、そこは反省してやっていきたいなと思います。

(近くにいる選手と一緒に連動しながら守るというのは武器だと思うが、コミュニケーションの部分は?)今日に関しては本当に経験のある選手が引っ張ってくれたので、僕としてはついていくだけでしたし、周りのサポートに感謝したいなと思います。

堂安律(フローニンゲン/オランダ)

「チームは3人でやるもんじゃない」と話した堂安 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

「もっと自分が中心となっていけるように」

(中島のゴールシーンの崩しは素晴らしかった)いい形でボールを奪えたので、相手が引いて守る中で、ショートカウンターは絶対にチャンスになりますし、そういう中であのようなキレイな崩しはよかったと思います。

(中島君もやっとゴールして、2列目3人が全員得点して5試合が終わったことは前向きでは?)そうですね。ただ、チームは3人でやるものじゃないですし、3人がゴール取れたからいいってものじゃないので。僕がラスト20分くらい出て、アグレッシブなサッカーができたと思うし、ワクワクさせるようなプレーができてたら、まあいいかなと思います。

(短い時間でも連携は合っていた?)そうですね。僕はもっとしたいって気持ちがあったので、その気持ちが「もっとボールくれ、もっとボールくれ」という、「20分しかないぞ」みたいな焦りもあった。たぶん僕だけじゃなくて、サコ君(大迫勇也)も(南野)拓実君もそういう気持ちでプレーしてたと思うし、「早っ」て感じでしたね。

(相手に合わせるんじゃなくて、自分たちから早いタイミングで攻めていた)そうですね、サコ君がすごいスイッチ入れてくれて、僕たちがだらだらなる前に、サコ君がアグレッシブに前からプレスをかけてくれるので、だらだらしてついて行っちゃだめだった気持ちはあったし、そういう中でベテランの方のピッチの中でも立ち振る舞いっというのはやはり素晴らしいものだなというのは感じました。

(アジアカップが1カ月後にあるが、チームとしての手ごたえは?)やはり自信は常に持ってますし、ただ、まだまだ確定じゃないってのは分かってるし、残り、オランダに戻って5試合くらいあるので、そこでまたさらに自信をつけて、もっと自分が中心となっていけるように。まだまだだと思うので、もっとやりたいと思います。

原口元気(ハノーファー/ドイツ)

原口はスタメンで出場し、FKからゴールを決めた 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

「思い通り蹴れたわけじゃない」

(FKは結構、練習してた?)してないよ(苦笑)。でもまあ入った。ゴールはゴールなんで、今はよかったなと思いますけど、思い通り蹴れたわけじゃない。

(今日は初先発の山中(亮輔)選手が後ろにいる状況で、彼の良さを出していた?)そんなことはないですけど、彼は前に行くのが良さだったので、間で受けてというのは意識したし、間だけじゃなくて角度をつけて受けることによって、なるべくあいつを前で前でと意識しました。まあ彼だけを意識したわけではないし、チーム全体としてどうやったらうまくいくのかを考えながらプレーしたので。

(これで年内の5試合が終わって、アジアカップに向かっていくが、森保ジャパンの戦い方は見えてきた?)今日は初めてアジア勢とやったのですが、特に相手どうこうってわけじゃないと思うので、今日も自分たちがやれることをやる(と臨んだ)。たまたまキルギスがすごく引いてくる相手だったので、それに対してもいい練習にはなったとは思いますけど、そういう相手ばかりでもないので、臨機応変にチームの良さと自分たちの良さを出せるようなサッカーを出せたらいいと思います。

(今日の試合はちょっと物足りない?)簡単じゃなかったですし、もちろんすごく真剣に戦ってくれたので、引いた相手の練習にはなりましたけど、こういう相手に勝ってもアジアカップで優勝できるわけではないですし、1つの練習として捉えて、本番はこれから始まるわけで、まあまたいろいろなものを準備してかなきゃいけないと思います。

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

キャプテン吉田は「(アジアカップに向けて)勝負はこれからじゃないか」とコメント 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

「自分が選ばれてることを証明しなければいけない」

(吉田選手が出てきた時に一番の歓声があった)それはもちろんうれしいですね。前回きた時もキャプテンをやらせてもらったと思うけど、ここでサッカーの基礎を学んで、ここから僕は欧州にいって、日本代表になって帰ってきて。何回か試合しましたけど、このスタジアムは僕にとって本当に特別なスタジアムですし、まあ今日でカズさん(三浦知良)と並ぶことができたんで(日本代表89試合出場)。僕なんかあの上の方で見てたんで、今日来た3万8000人の中の1人が将来そういう立場になるかもしれないし、そういう道しるべを少しでも自分ができていたなら感無量です。

(アジアカップに向けて、いいはずみをと言っていた。得点はたくさん入ったものの、選手層という意味では少し物足りないようにも見えたが?)まあ大切なのは、ここにきて、感じて、それを自チームに戻ってどれだけ突き詰められるかだと思うので、合宿中にグッと伸びるっていうよりかは、たぶん帰っての自分の意識の変化だったり、努力で変わってくると思うので、勝負はこれからじゃないかと思います。

(ロシア組の人もまだまだ選ばれていない選手がいるが、彼らと今いる選手の間で競争が起きるのはいいこと?)そうですね、僕はヨッチ(武藤嘉紀)とか岡ちゃん(岡崎慎司)とよく話すので、彼らも選ばれるために努力してると思うし、もちろん十分選ばれるに値する能力のある選手たちだと思うので、そういう選手たちが食い込んできて、また競争を激化させてくれることを楽しみにしてます。

(仮にそういう人たちがパッと入ってきても、経験があるから大丈夫? 12月末しか合宿がなく、1月早々には現地(アジアカップ開催地のUAE)に行くが?)少なくとも、自分をアピールする場のチャンスを逃してるというか、過ぎてしまったんで、短い時間でパフォーマンスを出すしかないですね。僕もそうでしたけど、やっぱり自分が選ばれてることを証明しなければいけない。それはみんな一緒なんで、Jリーグでも海外組でも関係ないと思いますし、森保さん非常にフラットに選手をジャッジしているんじゃないかなとここまで感じてるので、フェアな戦いが待ってるんじゃないかなと思います。

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