メッシもC・ロナウドもいないクラシコ 不在の影響が大きいのはバルサだが…
メッシ不在のクラシコが訪れる
C・ロナウドが去り、メッシは負傷。11年ぶりに2大スター不在のクラシコとなる 【Getty Images】
そして今週末、過去10数年にわたってフットボール界をけん引してきた2人のスターがそろって不在のクラシコが、約11年ぶりに実現する。
07年のクラシコはメッシが負傷離脱中で、C・ロナウドはまだマンチェスター・ユナイテッドの一員だった。メッシの不在は今回もけがが原因で、C・ロナウドはユベントスに移籍している。
両者の不在がどちらのチームにより大きな影響を与えるのかと言えば、それはバルセロナの方だろう。レアルは開幕前からC・ロナウド抜きで戦うことがはっきりしていたのだから当然だ。
ロペテギ監督が解任秒読みのレアル
序盤戦から壊滅的な結果を残してきたことで、早くも解任の危機に陥っているロペテギ監督(左) 【Getty Images】
実際、フロレンティーノ・ペレス会長はジダンの退任を簡単には受け入れられず、後任探しに骨を折ることになった。結果としてチームは自信を失い、個々のパフォーマンスは過去数年とは程遠いレベルまで落ちている。
セルヒオ・ラモスはスピード不足が顕著で、ラファエル・バランはいまだにワールドカップ(W杯)優勝の余韻に浸り続けている。イスコも好不調の波が激しい。インテル移籍が破談となったルカ・モドリッチは100%プレーに集中できておらず、CL3連覇の立役者の一人であるケイラー・ナバスは理解しがたいティボ・クルトワの獲得に落胆を隠せず。8月末にリヨンから復帰したマリアーノ・ディアスはゴールマウスに嫌われ続けている。
フレン・ロペテギ監督もW杯初戦の2日前にスペイン代表監督を解任される緊急事態を招いたことで、就任発表時から厳しい批判にさらされてきた。さらには序盤戦から壊滅的な結果を残してきたことで、早くも解任は時間の問題とまで言われている。後任候補にはレアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)を率い、ジダンに近いプレーコンセプトを持つサンティアゴ・ソラーリ監督の名前が挙がっている。