水谷、石川ら参戦の卓球「Tリーグ」が24日開幕! 独自ルールをチェック

一般社団法人 Tリーグ

国内で見る機会の少なかった世界トップ選手のプレー

世界最高峰のリーグを目指して誕生したTリーグ。24日に男子、25日に女子が開幕する 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

 いよいよ、10月24日に両国国技館で開幕を迎える「Tリーグ」。なぜ今、日本で卓球の新たなリーグが誕生するのか? 卓球の強豪国といえば中国というイメージが強いが、今世界で注目を浴びているのは日本の選手たちといっても過言ではない。国別ワールドランキング(※以下、WRと略)で男子は3位、女子は中国に次ぐ2位に位置し、個人のWRでも10位以内には男子が2名、女子は3名も入っている(※2018年10月時点)。「卓球」は、日本が世界に誇れるスポーツのひとつなのだ。

 五輪をはじめ世界大会でメダルを獲得するなど、国民的人気となる選手も続々と登場。リオデジャネイロ五輪のシングルスで男女通じて日本人初のメダリストとなった水谷隼、14歳にして全日本最年少チャンピオンに輝いた張本智和。女子では世界ランキング4位で日本のエース石川佳純を筆頭に、伊藤美誠、平野美宇(2人で「みうみま」)、早田ひなの18歳トリオなど、たとえ卓球に詳しくない人でも、その名前は知っているだろう。

 しかし、実際に彼らの試合を見たことあるか? と問われるとどうだろう。ニュースでダイジェスト映像は見たことがあっても、ほとんどの人が生で観戦したことはないと答えるに違いない。もちろん、今までも日本のトップ選手が出場する日本選手権などはあったが、主に東京近郊で開催されることが多く、生でトップレベルの試合を見る機会は限られていた。

「もっと多くの人に世界トップ選手のプレーを生で見てもらいたい。卓球の迫力、面白さを肌で感じてもらいたい」。そんな思いからTリーグ構想は始まったのだ。

世界一のリーグ目指し独自ルール設定

 Tリーグが目指すのは世界最高峰の卓球リーグ。世界トップレベルの試合が観戦できるだけでなく、興行性おいても世界No.1のリーグを目指す。Tリーグでは「ファン目線」を大切にし、より試合を楽しんでもらえるよう独自のルールを設定している。

 チーム編成は、過去2年以内にWRトップ10位以内にランクインされた実績のある選手を「S」ランク、20位以内が「AAA」ランク、50位以内が「AA」ランク、上記には満たないがAAランクに見合う実力のある選手を「A」ランクとし、Sランクの選手が1名以上所属することを義務づけている。

 また、選手登録期限は1月末で、シーズン中のスポット登録も可能なため、世界トッププレーヤーのサプライズ参戦があるかもしれない。

 試合形式はチームマッチ(※卓球では試合のことをマッチと表現)とし、基本4マッチで構成される。第1マッチはダブルス、第2〜4マッチをシングルスで戦う。例え、第3マッチでチームの勝敗が確定しても、第4マッチは必ず実施される。

 もし第4マッチ終了後にマッチカウントが2−2となった場合、延長戦となる“ビクトリーマッチ”を実施し、勝敗を決定する。シーズン順位は、チームマッチごとのマッチカウントによって勝ち点をつけ、その合計点によって争われる。

 注目は選手の対戦カードだ。事前にチームマッチに登録される6選手は発表されるが、各マッチでどの選手が登場するのかは、試合直前まで発表されない。選手の相性や戦績を踏まえて対戦カードを予想するのも、Tリーグの楽しみの一つと言っていいだろう。

 もちろん試合のスタッツや対戦成績などは公式サイト上で公開される予定だ。

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