水谷、石川ら参戦の卓球「Tリーグ」が24日開幕! 独自ルールをチェック
会場盛り上げ狙ったルールも設定
通常卓球では選手自らがボールを拾って次のプレーをはじめるが、Tリーグでは複数のボールを使用することでこれを省略し、時間短縮につなげる 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
チームはホーム&アウェーで戦い、ホームの選手入場の際にはビジョンを使った華やかな演出でチーム紹介を行う。ビジョンにはスコア経過を表示し、試合前やハーフタイムでは、会場MCによるルール説明や見どころなどを紹介することで、初めて観戦する人も楽しめる工夫を行っていく。ファミリー層でも楽しめるようなハーフタイムショーや来場者参加型ゲームなども順次企画していく予定だ。
さらに、試合運営も独自のルールを適用する。通常試合球は1球のみで行われることが多いが、時間短縮のため「マルチボールシステム」を採用。複数のボールを使用することで、球拾いにかかる時間を短縮する。
また、「20秒バイオレーション」も取り入れ、遅延行為を予防する。チームマッチの試合時間は2時間以内をメドにしているという。エンターテインメント性のある演出などを取り入れることによって、今までにない「ファン目線」を大切にした、幅広い世代が楽しめるリーグ運営を行っていく。
「U−6」チームの所持が義務
Tリーグ宣伝広報部の江島彰弘氏は、「今までテレビでしか見ることが出来なかった世界のトップ選手が、自分の地元にやってきて試合をすることは、今までなかったこと。Tリーグではそれが現実になります」。
そして、「今まで見た卓球の試合とは、全く違う楽しさや会場の雰囲気を味わうことが出来るのも、Tリーグの魅力。新しい卓球の魅力を体感しに、ぜひ会場に足を運んでもらいたいですね」と答える。開幕1年目は日本各地にリーグの楽しさを伝えるため、ホームチームのない地域でも試合を開催予定だ。
卓球は子どもから高齢者まで気軽にでき、幅広い世代の競技者がいるスポーツ。この「どこでも気軽にできる」卓球に、Tリーグは「見て楽しむ」というスポーツ興行の魅力を加えることができるだろうか。
10月24日(水)に男子、25日(木)に女子が、両国国技館で開幕するTリーグの新たな挑戦に期待したい。