【DDT】“カリスマ”佐々木がKOD決勝を制す 両国で2年半ぶりのKO-D王座挑戦へ
“カリスマ”佐々木大輔(左下)が「KING OF DDT 2018」を制し、両国でのKO-D王座挑戦が決まった 【写真:前島康人】
過去最大の32選手が参加した「KING OF DDT 2018」トーナメント決勝戦では、佐々木大輔vs.遠藤哲哉によるDAMNATION同門対決が実現。ボスの佐々木が貫禄勝ちを収め、10.21東京・両国国技館大会でのKO-D無差別級王座への挑戦権(現王者は男色ディーノ)を獲得した。
準決勝でHARASHIMA、決勝で遠藤を破る
決勝ではDAMNATIONのメンバーで前回覇者の遠藤を破る 【写真:前島康人】
対する遠藤は準決勝戦ではMAOと対戦。ハイフライヤーらしく、ハリウッドスタープレス、ケブラーダなどの飛び技を繰り出すMAOに対し、遠藤はあえて空中技を封印。変形ゆりかもめで絞め上げてギブアップ勝ちを収めた。
3年連続の決勝進出で2連覇のかかる遠藤に対し、佐々木は握手を求めると、遠藤もクリーンに握手。試合前は「遠藤が相手なら3秒で終わらせる」と予告していた佐々木は、ゴングの後、ゴロリとマットに横たわった遠藤を押さえ込むが、カウント2でクリア。逆に遠藤が佐々木を高速で丸め込み、「慣れ合い」を拒否する。準決勝戦と違い、飛び技を解禁した遠藤は、場外へのサスケスペシャル、フランケンシュタイナー、スワンダイブ式450°などを炸裂。佐々木もロープを使ったクロスフェース、イスに座らせてのダイビングエルボーアタックなどのハードコアファイトを解禁する。遠藤はゆりかもめ、ポーリーバスターを繰り出すと、さらに哲哉インザスカイ、旋回式トーチャーラックボムからシューティングスタープレスで勝負をかけるが、かわされて自爆。序盤から攻められていたヒザに大ダメージを負い、動きが鈍ったところへ、佐々木が雪崩式ペディグリー、ミスティカ式クロスフェースからクロスオーバー・フェースロックへとたたみかけ、力の差を見せ付けた上で勝利をつかんだ。
3年連続でDAMNATIONメンバーが優勝
佐々木(右)の「一番強いのは誰だ?」という問いに、遠藤は「佐々木大輔様です」とボスに服従する 【写真:前島康人】
DAMNATIONはDDT総選挙で2年連続ユニット部門第1位を獲得するなど、人気・実力共に抜群の軍団。そのならず者集団をボスとして束ねるカリスマ・佐々木が、約2年半ぶりにKO-D王座返り咲きを果たし、名実共にDDTを制圧するか。
両国前にディーノが爆弾発言
モヤモヤが残る入江(右)に負傷している右肩を破壊されるディーノ。KO-D王座の里村戦にまた暗雲が…… 【写真:前島康人】
ディーノはタオルを頭にかぶったまま入場。恒例の入場時の男性客への品定めも控え目で、よほど右肩の調子が悪いことが伺える。
一方、8.14新木場でディーノに王座を奪われた入江は、ケガなど構わずディーノに襲い掛かると場外戦へ。一方、ササダンゴはリング上で渡瀬に垂直落下式リーマンショックを仕掛けると、おもむろにマスクを脱ぐが、なんと、その正体はディーノ。入れ替わりに気づいた入江は本物のディーノに襲い掛かるが、大石が懸命にカットに入る。ディーノは渡瀬にブレーンバスター、メイコキラーIIIを仕掛けると、キンケイドをリップロックで骨抜きにした上で、渡瀬を某団体の某選手の必殺技によく似た変形フットチョーク技、メイコキラーII(ホモ・ナシエンテ)で仕留めた。
試合後、怒り心頭の入江はディーノに対し、「プロデューサーさん、シングルマッチを組んでくれ」と再戦を訴えるが、ディーノは「それはできないの。なぜなら昨日でプロデューサーを辞めたから。すべてはこのベルトを獲って、個人で両国に上がるって。シングルマッチを組むことはできません」と衝撃発言。怒りのぶつけどころを失った入江は、ディーノにビーストボンバーを打ち込むと、ケガをしている右肩をアームブリーカーで破壊。決戦を前にもはや右肩のダメージは限界に達したディーノは、苦悶の表情で退場した。
すでに10.21両国での挑戦者はKODトーナメント優勝者の佐々木に正式決定。果たして、2日後、手負いのディーノが王座を守り抜くのか。それとも、KO-D王座初の女性王者誕生となるのか。入江はこのままあきらめるのか。そして、ディーノがプロデューサーを辞任したことで、誰が次の舵取り役を担うのか。両国までの2カ月間、まだまだ王座をめぐる波乱が続きそうだ。
藤波が長州投入を予告 伊橋へ再び“引退宣告”か?
伊橋(手前)が集中砲火を浴び敗戦。試合後には藤波に“長州投入”を宣告された 【写真:前島康人】
伊橋は1.14パワーホール後楽園大会のメインイベントに出場した際、戦った長州に「オマエはダメだ。プロレスをやろうと思わない方がいい」と酷評され、一念発起。約30キロの減量に成功し肉体改造を行うと、新日本プロレス相談役・坂口征二を父に持つ坂口のホットラインを通じて7.10パワーホール後楽園大会に再登場。敗れはしたものの、以前とは生まれ変わった姿をアピールしていた。
WWE殿堂入りを果たした世界的レジェンドと荒鷲2世が見守る中、本多は恒例の「ごんぎつね」。アントンつながりでアントニオ猪木のモノマネをしながら、「美津子」「マテ茶」などのワードを連発するも、スベリ倒した上に技も空振り。坂口が伊橋にダッシュミドルをたたき込むと、藤波も3人に次々とドラゴンスクリューを放つが、伊橋は踏ん張りが足りず、形が崩れてしまう。伊橋はムーンサルトプレスを藤波に命中させるも、坂口のアトミックドロップ、本多の延髄斬りから、藤波のスリーパーホールドからのドラゴンスリーパーに完敗した。
試合後、マイクを握った藤波は「伊橋君、ちゃんと踏ん張っていてくれ。まだやるのか? 次は長州を連れて来る」と予告。かつて伊橋に「プロレスをやろうと思わない方がいい」と“引退宣告”をたたき付けた長州に、改めてDDTのリング上で“査定”させることを匂わせた。
“狂猿”葛西がDDTレギュラー参戦へ
また、10.21両国で、スーパー・ササダンゴ・マシンvs.アンドレ・ザ・ジャイアントパンダのシングルマッチが決定。ササダンゴは「パンダは1日40キロ近い笹を食べる。ということは、笹も絶滅危惧種だと思う。自分は笹の気持ちに立って、徹底的にたたき潰す」と、ササ仲間としての“リベンジ”を訴えた。
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