ツイッターをクラブ運営に活用する 「IT活用でJクラブは変わる」第3回
第3回はTwitterの活用についてお話しします 【(C)J.LEAGUE】
栃木SCのソーシャルメディア活用状況
もちろん栃木SCでも、私が入社する前からこれらのSNSアカウントの運用を行っています。ただ、各SNSの特性を生かした運用までできているかというと、まだその域には達していません。というのも、栃木SCは2015年シーズンにJ2最下位となり、J3に降格したときに広報担当を2名から1名に減らし、J2に昇格した現在も実質1名体制のままきているからです。J2クラブの大半が2〜3名で広報とSNS運用を回していることを考えると、メディア対応だけで手いっぱいで到底SNS運用までは手が回りません。今の状態ですべてのSNSを満遍なく運用しようとしても、逆に全部が中途半端になってしまうだろうと考えました。
重要なのは「何をやらないか」を決めること
その代わりと言ってはなんですが、ツイッターのプロフィールにこんな文言を追加しました。
【提供:江藤美帆】
Slackで日々「ファンの生の声」を共有
ハッシュタグのついたツイートは、私が毎日巡回して「これはみんなに伝えたほうがよい」と思ったものをスクリーンショットし、Slack(連載第1回で紹介したビジネスチャットツール)の「ご意見」というチャンネルに流しています。
たとえば、先日のモンテディオ山形戦では「炎のカリーパン」という名物スタジアムグルメの公式マスコット「ペッカくん」が来場したのですが、その際にこんなツイートが流れてきました。
【提供:江藤美帆】
※リンク先は外部サイトの場合があります
【提供:江藤美帆】
【提供:江藤美帆】
あいにくこの投稿があった日はお盆休みの初日でしたが、Slackでスムーズに情報共有ができたため、すぐに社長に話が通り、アウェーゴール裏エリアにもおむつ交換台を置くスペースを確保することが決まりました。もちろん、次のホームゲーム前には運営関係者全員にこの話が共有されたので、今後同じことは起こらないだろうと思います。