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西日本豪雨を乗り越えて、広島のために
王座奪還を狙うJTサンダーズの思い
“バレーボール王国”広島に拠点を置くJTサンダーズ
“バレーボール王国”広島に拠点を置くJTサンダーズ【月刊バレーボール】

 2018年7月、西日本を襲った未曾有の豪雨災害。被害の大きい地域も目立った広島県で活動するJTサンダーズにも、地元が被災した選手がいた。広島に拠点を置くチームとして、今シーズンのJTサンダーズが伝えたい思い、見せたい姿、王座奪還への決意に迫る。

地元愛、スポーツ愛にあふれる広島

「愛する街に帰ってきたな」


 地方各地で試合が多いバレーボール競技。遠征先から帰ってきた時、新幹線から広島の街を見て、JTサンダーズを率いるヴェセリン・ヴコヴィッチ監督は、通訳の亀渕雅史氏にいつもこう語りかける。


 広島といえば、何を思い浮かべるだろうか。


 広島風お好み焼きや、もみじまんじゅうといったグルメ、世界遺産である原爆ドームや厳島神社(通称・宮島)。そして熱烈なファンの応援を受ける広島東洋カープやサンフレッチェ広島といったスポーツ球団が浮かぶ人も多くいることだろう。


 今年から新たな方式となった、「V.LEAGUE」のトップカテゴリー「Division1(V1)」に所属するJTサンダーズも、地元から愛されている球団の1つだ。


 その歴史は長く、チームの設立は1931年ごろ(時期等詳細不明)。64年東京オリンピック(銅メダル獲得)、68年メキシコ五輪(銀メダル)、72年ミュンヘン五輪(金メダル)への出場をはじめ、輝かしい実績と華麗なプレーで世界にその名をとどろかせた日本が誇る名セッター・猫田勝敏氏も在籍したチームである。男子チームでは唯一、「第1回日本リーグ」からトップリーグに連続出場し続け、2014−15シーズンのV・プレミアリーグで、創部84年目にして初のリーグ制覇を達成した。

緑色に染まったスタンドに囲まれプレーする
緑色に染まったスタンドに囲まれプレーする【月刊バレーボール】

 リーグ戦でホームゲームが開かれれば、会場はチームカラーの緑色に染まり、「他のどの会場よりも観客の人数は多く、盛り上がる」と、選手たちは口をそろえる。


 そんな、地元を愛し、地元に愛されるJTサンダーズは、バレー教室も積極的に開催している。「広島トップスポーツクラブネットワーク(略称・トップス広島)」の活動に賛同し、02年よりバレー教室を開校。以来、JTサンダーズのジュニアチームとして活動している。


 広島県出身の3選手、入団9年目を迎えるベテランミドルブロッカーの筧本翔昂、昨シーズンのV・プレミアリーグにて最優秀新人賞を獲得した井上航、そして今シーズンより移籍加入した合田心平は、小中学生のころにJTサンダーズの選手たちとバレーを通して触れ合い、憧れ、そして入団した選手たちである。

月刊バレーボール

1947年創刊。バレーボールの専門誌として、その黎明期から今日まで、日本のバレーボールを取り上げ、その報道内容は、全日本、Vリーグはもちろん、小・中・高・大学生、ママさんまで、多岐に渡る。

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