カープの3連覇達成のXデーを探る 悲願の本拠地胴上げが有力か!?

ベースボール・タイムズ

独走でリーグ優勝は「当確」

広島は18日のDeNA戦に勝ち、マジックを再点灯させた 【写真は共同】

 8月15日、リーグ3連覇を狙う広島がついに優勝マジック「32」を初点灯させた。その後、一度消滅したが、すぐに再点灯させ、19日終了時点で「28」としている。

 開幕4連勝スタートを決めた後、4月7日から4連敗を喫したが、2度の5連勝で首位に立ち、3月、4月を17勝10敗の好スタート。その後、5月を11勝9敗1分、6月も12勝11敗と交流戦で苦戦したが、リーグ戦再開と同時に6連勝を飾って再び勢いに乗ると、7月を12勝5敗と突っ走り、2位チームとの直接対決にことごとく勝利して“出る杭を打って”首位を快走。8月もここまで10勝6敗1分けと白星を先行させるなど、王者の貫禄を見せ付けている。

 現時点で最短優勝は9月7日。まだもう少し先に話にはなるが、2位に11ゲーム差を付けている現状とチームの安定感のある戦いぶりを考えると、逆転されてのV逸は考えにくい。球団史上初、セ・リーグでは巨人しか成し遂げていないリーグ3連覇を「当確」させた中で、今後の興味は歓喜のXデーが「いつ?」、そして「どこで?」という部分に移っていくことになる。

過去2年の優勝決定日を見ると

 広島が8月中の優勝マジックを点灯させたのは3年連続のこと。過去2年を振り返ってみると、25年ぶりのリーグ優勝を果たした2016年は、8月24日に優勝マジック「20」が初点灯。8月31日に「10」としてカウントダウンに突入すると、そこから8試合で7勝1敗と立ち止まることなく、黒田博樹が先発登板した9月10日の東京ドームでの巨人戦で歓喜の胴上げとなった。

 連覇を成し遂げた17年は、8月8日に球団史上最速で優勝マジック「33」が初点灯。翌9日に消滅したが、同15日に「27」で再点灯させると、同26日には「20」とし、9月1日から破竹の9連勝を飾って一気にマジックを減らすと、同13日に「2」、翌14日には「1」とした。この時点で本拠地胴上げに「2試合」のチャンスを残していたが、16日のヤクルト戦に敗れると、翌17日は台風接近で無念の試合中止。そして18日、残り「10」のカウントダウンから9試合目の阪神戦、場所を甲子園に移しての胴上げとなった。

 ともに胴上げ投手は中崎翔太。9・10東京ドーム、9・18甲子園と来ただけに、今年は是非とも本拠地・マツダスタジアムでの胴上げを実現させたいところだ。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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