バドミントン山口茜「記憶に残る試合を」 大会への意気込みを小椋久美子さんが聞く

構成:スポーツナビ

アジア大会に出場するバドミントン女子シングルスの山口茜(左)に小椋久美子さんがインタビュー 【写真提供:TBS】

 4年に一度開催されるアジア最大のスポーツの祭典、「第18回アジア大会」がインドネシア・ジャカルタで8月18日に開幕する。

 40競技462種目に、45の国と地域が参加し、アジアの頂点を目指ししのぎを削る。バドミントン競技は団体戦と個人戦を実施。日本からは男女各10人がインドネシアへと乗り込み、アジアの頂点を目指す。

 前回の2014年韓国・仁川大会では、団体戦で日本女子が銅メダルを獲得。また女子ダブルスでは高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が銀メダルに輝き、16年リオデジャネイロ五輪の金メダルへと勢いをつける大会になった。

 仁川大会には高校生でメンバーに入った山口茜(再春館製薬所)。13年のヨネックスジャパンオープン女子シングルスで史上最年少優勝を飾り、14年の世界ジュニアでも2連覇を飾った。アジア大会では団体戦の出番はなかったが、女子シングルスでは1回戦に勝利。しかし韓国人選手の前に2回戦敗退となった。またリオ五輪ではベスト8まで勝ち進むも、奥原希望(日本ユニシス)との日本人対決に敗れ、悔し涙を流した。その後、18年4月には世界ランキング1位になり、2度目のアジア大会は優勝候補の1人として戦いに挑む。

 今回は大会を目前にした山口に、06年アジア大会(カタール・ドーハ)女子ダブルスで銅メダルを獲得し、08年北京五輪にも出場した、TBSのアジア大会アスリートプレゼンターを務める小椋久美子さんがインタビュー取材を行った。

2年後の目標は“圧倒的に強くなりたい”

2年後の東京五輪に向けて「“圧倒的に強くなりたい”というイメージはあります」と話す山口 【写真:ロイター/アフロ】

小椋久美子(以下、小椋) 東京五輪まであと2年。リオでは五輪に出場していますが、東京でということを考えたらプレッシャーはありますか?

山口茜(以下、山口) 自分の中でのイメージは、東京だからこそ、あまり五輪という特別感を感じずにやれるんじゃないかと思っています。

小椋 実際、あと2年ですか? もう2年ですか?

山口 どちらもあると思います。リオの2年前は全然出られる雰囲気ではありませんでした。でも出場できて、それなりに良いプレーもできたと思っているので、2年あれば、何が起きるか分からないと思っています。それにリオの前の2年間で自分が大きく成長できたので、そういう意味ではあと2年もあれば、まだまだ変わっていけるのかなとも思っています。

小椋 残りの2年で、自分の中でここを変えたいとか、描いているビジョンはありますか?

山口 できれば“圧倒的に強くなりたい”というイメージはあります。そこまでいってしまうと自分自身、バドミントンが楽しめるか分からなくなってしまいますが、よりうまくなりたい、強くなりたいという気持ちがあります。勝つためにというよりも、圧倒的に強くなったら、自由自在に相手を動かして、何でもできるんじゃないかなと。それはそれで楽しいのかなと思います。

小椋 2年後の五輪については、出場した際には目標は何を持って戦いたいですか?

山口 もちろんメダルは、ほしいなと思いますけど、あまりそこにこだわらずにいきたいです。リオの後には泣いてしまったのですが、内容として満足いくものだったらいいのかなと思います。自分が今の段階で最高のプレーができたら、結果はついてくると思っているので、本当に最後は満足して終われるようなプレーをしたいなと思っています。

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