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萩野公介「ひと味もふた味も違う優勝」
復調のきっかけとなった200自の棄権

1種目めで派遣標準を切れず

落胆のスタートから持ち直し、萩野公介(中央)は2種目を制覇した
落胆のスタートから持ち直し、萩野公介(中央)は2種目を制覇した【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

 8月に行われるパンパシフィック選手権(東京、以下パンパシ)とアジア大会(インドネシア・ジャカルタ)の代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権最終日が8日、東京辰巳国際水泳場で行われ、萩野公介(ブリヂストン)が男子400メートル個人メドレーで2年ぶり6度目の優勝を飾った。6日の200メートル個人メドレーとあわせ今大会2種目で優勝を果たし、派遣標準記録もクリアし代表入りを決めた。


 表彰式後に取材に応じた萩野は「すごく楽しめました。(レースでは)集中もしつつ俯瞰して自分を見られていたかなと思います。そういった感覚で泳げるのはだいぶ久しぶりだったので」と充実の表情でレースを振り返った。


 2016年リオデジャネイロ五輪の400メートル個人メドレーで金メダルを獲得するなど、輝かしい実績を持つ萩野。今大会では200、400メートルの自由形と個人メドレーの計4種目にエントリー。いずれも日本記録保持者である萩野にとって、優勝と派遣標準記録のクリアは十分に射程範囲にあった。


 大会1日目の3日、萩野は男子400メートル自由形予選を全体2位で通過。「1個目のレースなので緊張したが、最初の50メートルからいい泳ぎでいけた。まあ、今大会いけそうかな」と話すなど、出場4種目制覇に向け順調な滑り出しをしたかにみえた。


 しかし同日夜に行われた決勝で波乱が起きた。最初の50メートルの時点で江原騎士(自衛隊)に先を越され、後半も粘れず2位に終わってしまう。派遣標準記録もクリアすることができず、「話にならないタイム。んー……最後ちょっと動かなかったので……うーん……という感じです」とぼう然。自分に言い聞かせるように「泳ぎ自体は悪くない」と繰り返した。


 翌日、200メートル自由形予選に萩野の姿はなかった。萩野を指導する平井伯昌コーチは、「(400メートル自由形の)決勝で気負ったのか緊張したのか、いい出来ではなかった。昨日は落ち着いて話しができなかったので今朝の会場で、200メートル個人メドレーに集中したほうがいいんじゃないかと提案し、(萩野)本人も同じような考えだった」と棄権に至った経緯を明かした。

スポーツナビ

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