栗原恵や石井優希らによる夢の“競演” Vオールスターゲームの見どころを紹介!
前回大会の様子。オールスターならではの顔ぶれがそろった 【月刊バレーボール】
女子は日立、男子は豊田合成の選手が票を集める
今回は2日間のうち、初日が女子、2日目が男子のゲームで、V・プレミアリーグ、V・チャレンジリーグのカテゴリーごとに、1日2試合が行われる。オールスターゲームに向けては、昨年12月から3カ月の間、ファンによる投票がなされた。ポジションごとに、最多投票を獲得した選手は以下のとおり。
■女子(3月24日)
<V・プレミアリーグ>
ウイングスパイカー:栗原恵(日立リヴァーレ)
ミドルブロッカー:荒谷栞(NECレッドロケッツ)
セッター:佐藤美弥(日立リヴァーレ)
リベロ:佐藤あり紗(日立リヴァーレ)
<V・チャレンジリーグ>
ウイングスパイカー:江畑幸子(PFUブルーキャッツ)
ミドルブロッカー:山口舞(岡山シーガルズ)
セッター:宮下遥(岡山シーガルズ)
リベロ:丸山亜季(岡山シーガルズ)
■男子(3月25日)
<V・プレミアリーグ>
ウイングスパイカー:高松卓矢(豊田合成トレフェルサ)
ミドルブロッカー:傳田亮太(豊田合成トレフェルサ)
セッター:内山正平(豊田合成トレフェルサ)
リベロ:川口太一(豊田合成トレフェルサ)
<V・チャレンジリーグ>
ウイングスパイカー:陳建禎(ヴォレアス北海道)
ミドルブロッカー:森崎健史(VC長野トライデンツ)
セッター:新貴裕(富士通カワサキレッドスピリッツ)
リベロ:山本憲吾(VC長野トライデンツ)
※出場選手については、けがなど諸般の事情で欠場の場合あり
女子のV・プレミアリーグは、日立勢がその人気ぶりを見せ付けた。全日本でも活躍し、大山加奈(現在は引退、元東レアローズ)とともに「メグ・カナ時代」を築くなど、根強い人気を誇る栗原を筆頭に、全日本経験者がズラリと並んだ。また、V・チャレンジリーグでは、17−18シーズンを制した岡山の3選手や、12年のロンドン五輪銅メダリストの江畑に多くの票が集まった。
一方の男子は、V・プレミアリーグにおいて豊田合成の選手が全ポジションを独占した。17−18シーズンは準優勝に終わったものの、3季連続でのファイナル進出とあって、人気・実力の高さを印象付けた。
荒谷、西田らフレッシュな選手たちのプレーは必見!
ミドルブロッカー部門で最も票を集めたNECの荒谷栞 【月刊バレーボール】
相手レシーバーをまどわせるフローターサーブに加え、ブロード攻撃も光る万能選手。共栄学園高(東京)時代には、春の高校バレーなど全国大会にも出場し、そのパフォーマンスとルックスから注目の的となった。Vリーグではルーキーとして17−18シーズンを過ごし、出場機会も得た。18年度の全日本女子メンバーにも登録された彼女は、今回のオールスターゲームの見どころといえるだろう。
また、女子では荒谷とともに次世代を担う存在である、黒後愛(東レ)も初出場。17−18V・プレミアリーグの最優秀新人選手として、今回の舞台にやってくる。これを機に、彼女たちのファンがますます増えるだろう。
男子も同じく17ー18シーズンのV・プレミアリーグ最優秀新人選手に選ばれた井上航(JTサンダーズ)が、ファン投票でリベロ部門の2位にランクインしている。そして、海星高(三重)に所属しながら、内定選手として年明けにVリーグデビューを飾った西田有志(ジェイテクトSTINGS)の名前もある。サウスポーから繰り出される強烈なスパイクは、対戦相手であるVリーガーたちも衝撃を覚えたほどだ。
オールスターゲームではV・チャレンジリーグの選手たちも、ファン投票とVリーグ推薦によって出場メンバーが決定している。男子では端正な顔つきで黄色い声援を集める浅野卓雅(富士通)へ目を向けてほしい。たとえ、普段は観戦することがないような“ご新規”のファンの方も、今回のゲームでハートを射抜かれた――そんな機会になるかもしれない。