栗原恵や石井優希らによる夢の“競演” Vオールスターゲームの見どころを紹介!

月刊バレーボール

オールスター“ならでは”の組み合わせに期待

栗原のプレーを見てきたという石井。共演が実現すれば、会場もいっそうきらびやかになるだろう 【坂本清】

 今回は男女共にチームが「Teamはねぴょん」と「Teamブイリー」の2つに分けられている。ちなみにチーム名の「はねぴょん」は、会場の大田区総合体育館がある東京都大田区のPRキャラクターの名称。「ブイリー」は、Vリーグのオフィシャルマスコットだ。
 女子のV・プレミアリーグは、Teamはねぴょんに17−18シーズンの最優秀選手に輝いた石井優希(久光製薬スプリングス)が入り、「オールスターは、いつもと違うチームの選手たちと一緒にプレーすることができる機会。気合を込めるよりも、ファンの方々に楽しんでもらおうという気持ちで臨みたい」と意気揚々だ。自身もアピールポイントに挙げる、その輝く笑顔で多くの人を魅了するに違いない。

 そんな石井がチームの組み合わせを知り、目に止まったのは同じチームで戦うことになった栗原。往年のプレーも見てきたといい、「スタイルの良さに圧倒されます」とうっとり。コート上での共演が実現すれば、いっそう会場もきらびやかになるかもしれない。

 V・プレミアリーグの男子は、17−18シーズンのベスト6のうち、3人がTeamブイリーにエントリーした。そのうちの1人、深津英臣(パナソニックパンサーズ)は、対戦するTeamはねぴょんに福澤達哉や永野健らチームメートの名前を確認するや、「負けていられないですね!」と気合十分。同じ釜の飯を食うもの同士がネットを挟んで対峙(たいじ)し、普段は火花を散らすもの同士が同じチームになるという、オールスターゲームならではの雰囲気の中で、「心からバレーボールを楽しみたい」と深津は語った。

お祭りの中に本気のプレーも、Vリーグの魅力が凝縮!

お祭りの中に本気のプレーも見られるVオールスター。魅力満載の2日間になるだろう(写真は前回大会のもの) 【坂本清】

 17−18シーズンも決着し、今回のオールスターゲームに出場する選手たちもリラックスした状態で試合に臨めるはず。その分、お祭りムードに一役どころか、何役も買ってくれる選手も出てくる。

 昨年の大会では、Vリーグを代表する“お祭り男”こと高松卓矢(豊田合成)がとにかく会場を盛り上げた。高松の“平常運転”でもあるのだが、途中で女性ファンの多い山本湧(サントリー)と小競り合いの末に口づけを交わす、ダチョウ倶楽部の芸を披露。会場には黄色い声援、悲鳴(?)が響き渡った。

 パフォーマンスでいえば、V・チャレンジリーグではおなじみの“元気印”、中川剛(富士通)も毎回、観客を楽しませてくれる存在だ。所属チームのスローガンである『明るく、楽しく、そして強く』をコート上で体現する。

 もちろん女子も負けていない。昨年は、リベロがバックアタックを打ち込むという、公式戦では絶対に見られない貴重な姿も披露。また選手だけでなく、指揮する側で参加していた吉原知子監督(JT)をコートに立たせる、というもはや“何でもあり”のアイデアを次から次へと実行し、会場を沸かせた。

戦闘モードに入った時にVリーガーたちが繰り出す、トップレベルのプレーも見逃せない 【月刊バレーボール】

 そうしたお祭りならではの演出はもちろんだが、ひとたび戦闘モードに入った時にVリーガーたちが繰り出す、トップレベルのプレーも見逃せない。ここに集うのは、国内最高峰の選手たち。17−18シーズンにおける個人賞のタイトルホルダーたちが名を連ねている。

 女子においては、荒木絵里香(トヨタ車体クインシーズ)のブロックや、新鍋理沙(久光製薬)のレシーブなど、往年の技はそれだけで見る価値あり。男子も世界レベルの外国人アタッカーたちを差し置いて、2年連続でスパイク賞を獲得した栗山英之(FC東京)など、そのプレーには惹かれるものがあるだろう。

 当日は選手たちによる入場口での出迎えや、コートを使ったイベントなども数多く実施される予定だ。選手もファンも楽しめる。そんな2日間になることだろう。

(坂口功将/月刊バレーボール)

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著者プロフィール

1947年創刊。バレーボールの専門誌として、その黎明期から今日まで、日本のバレーボールを取り上げ、その報道内容は、全日本、Vリーグはもちろん、小・中・高・大学生、ママさんまで、多岐に渡る。

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