21世紀枠は由利工、伊万里、膳所 第90回センバツ出場校発表

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21世紀枠での出場が決まり、喜ぶ膳所の選手たち 【写真は共同】

 第90回記念選抜高校野球大会(3月23日〜4月4日の13日間/兵庫・阪神甲子園球場)の出場校を決める特別選考委員会が26日に行われ、21世紀枠として由利工(秋田)、膳所(滋賀)、伊万里(佐賀)の3校の出場が決まった。
 まずは21世紀枠候補9校のうち東日本5校を選考し、由利工に決まった。主将、副将が生徒会長となり、あいさつの励行などを率先するなど全校生徒の2割近くを占める野球部員が学校改革に取り組んだ。また、工業高校ならではの資格を生かしたボランティア活動にも力を入れていることが評価された。特別選考委員会からは「定員割れや統廃合が心配される中、野球部員が中心となって学校を元気にしている」という意見が出された。

 初出場となる由利工は昨秋の秋田大会で3位。東北大会初戦で弘前東(青森)に5対4で勝利、準決勝で花巻東(岩手)に2対4と惜敗した。エース佐藤亜蓮は右上手から140キロ台の速球を武器にする。
 西日本4校からは伊万里が選出された。1916年創立の伝統校で、練習時間が短いながらも創意工夫で効率的な練習をする。少年野球大会の審判を部員がボランティアするなど、野球人口の底辺拡大にも取り込み、周辺地域の期待も大きい。

 昨秋の佐賀大会では準優勝。九州大会では初戦の沖縄尚学戦で0対8と敗れた。県勢として11年ぶりのセンバツ出場となる。なお、吉原彰宏監督は2011年夏の甲子園で元DeNAの北方悠誠を擁する唐津商を率いて甲子園に出場した。
 残り7校からは膳所に決まった。1898年創立の伝統校。限られた練習時間で効率性を高めるために、野球経験のないデータを管理する専属部員を置くなどデータを重視。練習メニューも部員らで考えている。

 昨秋の滋賀大会では準々決勝では近畿大会ベスト4の近江に1対3と惜敗した。過去春3回、夏2回の甲子園出場歴があり、今回は59年ぶり4回目の甲子園となる。

(取材協力:松倉雄太)
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