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国際舞台でも結果を残す期待の世代が集結
2018年春の高校バレー【男子展望】

 “春高バレー”の愛称でおなじみの高校バレー日本一を懸けた戦い「春の高校バレー 第70回全日本高等学校選手権大会」が2018年1月4日に開幕する。


 前回は駿台学園(東京)が大会を制して高校3冠を飾ったが、今回はどんな大会となるのか。東京五輪へ向けた強化プロジェクト「Team CORE」の男子アシスタントコーチを務め、ユース、ジュニア世代を幅広く指導する長江祥司さんに大会の見どころや注目選手を聞いた。


 なお、組み合わせの解説については下記のトーナメント表を基にしている。

アジアユースで日本勢初の優勝、世界ユース3位の期待の世代

前回大会の決勝は東京勢同士の対戦となった。今年はどんな大会になるのか
前回大会の決勝は東京勢同士の対戦となった。今年はどんな大会になるのか【坂本清】

 まずはじめに言いたいのは、この年代は3月下旬から4月にかけて開催されたアジアユースで、大会史上日本としては初の金メダル、そして8月の世界ユースで銅メダルを獲得した世代だということです。世界ユースでのメダル獲得は1997年以来20年ぶりという快挙。世界で戦ったというだけでも大きな財産ですが、世界で勝ったという経験や自信は計り知れないものがあります。


 2024年のパリ、28年のロサンゼルス五輪の中心となる世代が、高校生同士の戦いでどんなプレーやリーダーシップを発揮するのか。勝敗だけにとどまらない見どころがいくつもあるのではないでしょうか。

トーナメント左のブロックが激戦か?

 組み合わせを見ると、特にトーナメントの左側がより多くの強豪校や伝統校がひしめく激戦ブロックになった印象があります。


 まず左上のブロックは、愛工大名電(愛知)と川内商工(鹿児島)の勝者が、昨年優勝の駿台学園と対戦します。愛工大名電は元豊田合成でブロック賞を獲得するなど、現役時代はブロックといえばこの人、とも言うべき北川祐介監督が徹底してブロックを指導しています。初出場ながら、高速コンビバレーで相手のペースをかきまわす川内商工が、愛工大名電のブロックに対してどう挑むか、楽しみな一戦です。


 駿台学園は昨年3冠を達成し、その経験を知る選手たちが残っていること、何より(付属の)中学時代から共にプレーした選手がそろっているのは大きな強みです。愛工大名電、川内商工、どちらと対戦するにせよ、相手は勝って勢いに乗っています。どのチームにとっても緊張する初戦で昨年の王者がどんな戦いを見せるのか、注目ですね。

伝統校をけん引するユース代表の選手たち

激戦の京都予選を勝ち抜いた洛南。前回はベスト8まで勝ち上がった(写真は前回大会)
激戦の京都予選を勝ち抜いた洛南。前回はベスト8まで勝ち上がった(写真は前回大会)【坂本清】

 さらにベスト8、ベスト4を懸けて対戦が予想されるのが、崇徳(広島)、洛南(京都)といった伝統校です。


 崇徳は1、2年生主体で、若いチームをまとめるのが3年生のウイングスパイカー、真柄拓実選手です。金メダルを獲得したアジアユースのメンバーで、ジャンプ力があり、賢いプレーが持ち味です。次世代のユース候補、リベロの高木啓士郎選手とともに、派手さはありませんが、基本に忠実なプレーでチームをけん引しています。


 都道府県予選から激戦が繰り広げられる中で、おそらく最も熾(し)烈だったのではないか、といわれるのが男子の京都予選です。夏のインターハイ出場の東山と、昨年春高出場の洛南。どちらが勝ってもおかしくない両者の対決を制した洛南をエースとして引っ張るのが、アジア、世界ユースでも活躍した2年生の大塚達宣選手です。彼はユースやジュニアのカテゴリーにとどまらず、シニア代表にも絡んでくる力を持っている。単に高さがあるだけでなく、レセプション(サーブレシーブ)もでき、周りをよく見てコースの打ち分けができるバランスに長けています。駿台学園と同様に、バレーをよく知る選手が多いので、どのチームが勝ち上がってくるか、楽しみな試合が多くなるでしょう。

田中夕子

神奈川県生まれ。神奈川新聞運動部でのアルバイトを経て、『月刊トレーニングジャーナル』編集部勤務。2004年にフリーとなり、バレーボール、水泳、フェンシング、レスリングなど五輪競技を取材。共著に『海と、がれきと、ボールと、絆』(講談社)。『SAORI』(日本文化出版)、『夢を泳ぐ』(徳間書店)、『絆があれば何度でもやり直せる』(カンゼン)など、女子アスリートの著書や、前橋育英高校野球部・荒井直樹監督の『当たり前の積み重ねが本物になる』では構成を担当

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