鹿実「1強」から全国屈指の激戦区に 神村学園が感じる鹿児島代表の重み

安藤隆人
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疲弊し切っての出場権獲得

J加入内定者が在籍するチーム同士の対戦となった鹿児島県予選決勝。右は神村学園・高橋(清水内定) 【安藤隆人】

「本当にどこも紙一重の差ですよ。本当にしんどい戦いが続きます」

 全国高校サッカー選手権大会の鹿児島県予選決勝を終え、4年ぶり5回目の選手権出場を決めた神村学園・有村圭一郎監督は疲弊し切った表情でこう語った。

 今や鹿児島は全国屈指の激戦区と言っていい。選手権予選に目を向けると、1998年度に鹿児島工業が出場した以降は、すべて鹿児島城西、鹿児島実業、神村学園の『3強』がずっと王座を独占している。

 この3強の勝負はいつも接戦で、大差がつくことはめったにない。まさに一進一退と言う言葉が相応しい大熱戦になる。さらにこの3強に次ぐチームもメキメキと力を付けてきており、代表格が鹿児島、出水中央、尚志館などだ。特に鹿児島と出水中央はベスト4に頻繁に食い込んでいる。

 今年の選手権鹿児島予選を振り返ると、ベスト4は神村学園vs.鹿児島、鹿児島城西vs.鹿児島実業のおなじみのカードとなり、決勝は神村学園と鹿児島城西の激突となった。

 神村学園には清水エスパルス加入内定のFW高橋大悟が、鹿児島城西には横浜F・マリノス加入内定のセンターバック(CB)生駒仁がおり、全国的にも実力を持ったチーム。そのため決勝のカードだけ見たら順当だった。

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著者プロフィール

1978年2月9日生まれ、岐阜県出身。5年半勤めていた銀行を辞め単身上京してフリーの道へ。高校、大学、Jリーグ、日本代表、海外サッカーと幅広く取材し、これまで取材で訪問した国は35を超える。2013年5月から2014年5月まで週刊少年ジャンプで『蹴ジャン!』を1年連載。2015年12月からNumberWebで『ユース教授のサッカージャーナル』を連載中。他多数媒体に寄稿し、全国の高校、大学で年10回近くの講演活動も行っている。本の著作・共同制作は12作、代表作は『走り続ける才能たち』(実業之日本社)、『15歳』、『そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常』、『ムサシと武蔵』、『ドーハの歓喜』(4作とも徳間書店)。東海学生サッカーリーグ2部の名城大学体育会蹴球部フットボールダイレクター

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