日本人全員が「日本代表」として 太田雄貴が描く2020年のTOKYO
東京オリンピックは、変わるチャンス
フェンシング協会の太田雄貴会長が、自身も招致活動に携わった東京2020大会について思いをはせた 【写真:築田純】
まずはフェンシングを多くの人に見てもらう、実際にやってみて、触れてもらう。お金を払ってでも見てもらうような競技に生まれ変わる必要があると思います。例えばスポーツとしてだけでなく、音楽やアート、さまざまな分野とコラボレーションして今までと違った見せ方をしていくこと。極端に言えば、「フェンシング会場はライブ会場みたいだね」と思ってもらってもいい。東京オリンピックでも、他競技とは全然違う空気感をつくることができたら面白いですし、変わるチャンス、成長できる瞬間にしたいと思っています。
応援が、文化として根付いてほしい
ロンドンオリンピックの男子フルーレ団体準決勝で、ドイツを破り喜ぶ太田(手前)と盛り上がる応援席。東京2020でもこのような光景が見られるか 【写真は共同】
フェンシング協会会長としては、2020年の東京オリンピックでお客さんがいっぱい入った、満員のフェンシング会場で日本人が金メダルを獲り、お客さんも含めて歓喜の涙を流すのがベストな絵です。そして全体としては、全員が心に日の丸を持って、訪日観光客やオリンピックを見に来る人々を、日本人全員が「日本代表」としておもてなしをする。そんな気持ちで、大会が成立できればベストなオリンピックになるのではないでしょうか。
太田雄貴(おおた・ゆうき)
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